2025年9月7日(日) 4回阪神2日
2年ぶりの阪神開催。台風15号の影響で金曜日に39ミリの雨が降ったが、芝は土曜日の朝から良馬場。開幕週でもあり、ペースひとつで速い時計が出る状態だった。レースは前半33秒0─後半34秒4で1分07秒4。一昨年にテイエムスパーダが逃げ切った時が前半33秒5─後半33秒7で1分07秒2。今年は内枠のテイエムスパーダを上回るペースでカルチャーデイが逃げたことでハイペースになり、展開は差し馬に向いた。勝ったカンチェンジュンガは人気のママコチャ、トウシンマカオ同様、京王杯スプリングC以来のレース。当時より展開が向いたにしても鮮やかな差し切り勝ち。道中は距離ロスを抑えた立ち回りから直線入り口で外へ。一瞬前が詰まりかけたが、脚はしっかりとたまっていたので、ウイングレイテストとトウシンマカオの間にできたスペースからうまく抜け出してきた。
ママコチャは内有利の開幕週で好位のイン。4角でも手応えに余裕があったし、直線もスムーズにスペースができた。1ハロン標を過ぎて先頭に立ち、そのまま押し切るかに見えたが、最後の最後で勝ち馬の強襲に遭う。「ちょっと前半が速かった分、差しの決まる展開に。それでも、2着に踏ん張ってくれましたし、改めてこの馬の能力を感じました」と岩田望来騎手。目標はあくまで次。前哨戦でもあり、ペースを考えると上々の滑り出し。次走でGⅠ初勝利を狙うトウシンマカオにも同じことが言える。こちらは外枠の不利もあった。外枠から上位に来たのはこの馬だけだったことを考えると、やはり地力がある。
テイエムスパーダは前半33秒1。前述の通り、逃げ切った一昨年が33秒5だったから、楽なペースではなかった。2番手に控える形から渋太く粘り込んだ点は評価できる。ショウナンザナドゥは今回が初めての1200m。内をロスなく立ち回れたように枠順と展開が噛み合った結果とはいえ、見せ場は作れた。
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