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七夕賞 回顧

思い出の地で、再び重賞獲り

 2017年7月9日(日)2回福島4日目11R 第53回七夕賞(GⅢ)は、単勝1番人気に支持されたゼーヴィント(美浦・木村哲也厩舎、父ディープインパクト×母シルキーラグーン)が優勝。昨年7月のラジオNIKKEI賞以来となる白星。2着続きにピリオドを打ちました。

レースを振り返ってみましょう。

勝ち時計 1分58秒2

前・後半5F 58秒060秒2

12.0 – 10.5 – 11.4 – 12.2 – 11.9 – 12.0 – 11.6 – 11.8 – 11.9- 12.9

 

 スタート後、スタンド前でマルターズアポジーフェイマスエンドが競り合って前半1000m通過は58秒0のハイペース。1コーナーでマルターズアポジーがハナを取り切りましたが、かなりテンが速くなった分、早々に息切れ。本命を打ったマルターズアポジーにとって展開がすべてでした。フェイマスエンドが離れたシンガリ負けを喫した点からもいかに厳しい流れだったかが分かります。

 勝ったゼーヴィントは馬群が縦長になる中、中団を追走。3コーナーから進出を開始し、先に抜け出しを図ったマイネルフロストを、最後は力でねじ伏せるように捉えて快勝。中間、美浦でビッシリ負荷をかけて追い切ったことで、当日のパドックではテンションが高かったんですが、以前の緩さがなくなり馬体は良くなっていました。この勝利で軌道に乗ってくると思っていただけに骨折したのは非常に残念でなりません。

 2着マイネルフロストは3番手追走。積極的に動いて3コーナー過ぎにはマルターズアポジーを交わして先頭へ。ハイペースを抜け出して押し切るかというシーンを作りましたから、これは勝ちに等しい2着。ブリンカーを着用してからは復調を辿っており、毎日杯以来となる重賞勝利も見えてきました。

 ソールインパクトは、ゼーヴィントをマークしながらスムーズなレース運び。見せ場十分の3着でした。今の状態の良さと、53キロの軽ハンデを存分に生かし切っての好走だったと思います。
 

        text by 京増真臣

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。