2017年9月10日(日) 4回阪神2日11R 第31回セントウルステークス(G2)は、1番人気に応えてファインニードルが優勝。管理する高橋義忠調教師は2015年クイーンS以来となる重賞勝ち。鞍上のM.デムーロ騎手は今年JRA重賞11勝目になります。レースラップは以下の通り。

1:07.5(12.2 – 10.8 – 10.8 – 11.1 – 11.1 – 11.5)

 レースは前半33秒8─後半33秒7の平均ペース。上がりの33秒7は過去10年を含めて最速タイ。図を見ても分かるように最後まであまりラップが落ちない展開でした。5着までが0秒2差の間に犇めく大混戦で、最後はロスなく内を回った馬が上位に来たのも頷けます。ファインニードルは出がひと息でしたが、二の足が速く、周りに速い馬がいないこともあって、すぐに好位のインに収まることができました。直線に向いても手応えに余裕があり、追い出すとスパッと抜け出して快勝。

 ラインミーティアは中団のインを進んで、直線は少し前が支えましたが、最後は狭いところを割って伸びてきました。最近は直線競馬ばかりでしたが、久々の1200mもまったく問題ありませんでしたね。ダンスディレクターは中団の後ろからレースを進めて、直線で大外へ。上がり32秒6はレース2位。今回は7カ月半ぶりの実戦でしたし、着差と通った場所を考えると上々の内容と言って良いのではないでしょうか。後方から脚を伸ばしたメラグラーナは4着まで。直線は進路を探しながらでしたが、レース最速上がりの32秒4の脚を使って力は出し切ったかと。

 2番人気のフィドゥーシアは9着。前半33秒8は例年と比較してもそう速いペースではありませんし、ラスト1ハロンまでは先頭。石橋脩騎手の「ここ2戦で1000mのリズムになっていたし、大外枠も微妙に影響したかも知れません」とのコメントに敗因を求めたくなるところです。

text by 小林 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。