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シリウスS レース回顧

 2017年9月30日(土) 4回阪神8日11R 第21回 シリウスステークス(G3)は、単勝11番人気のメイショウスミトモが優勝。2着にも5番人気が入り、馬単で72,370円の決着。波乱となりました。管理する南井 克巳調教師は2013年デイリー杯2歳Sのホウライアキコ以来、古川 吉洋ジョッキーは2014函館記念のラブイズブーシェ以来となる重賞勝ち。大きな大きなクビ差でした。私ら世代にとっては南井調教師は活躍してあたりまえといった感覚なんですけどね(笑) それではレースラップです。

2:03.9(12.8 – 11.3 – 11.5 – 13.5 – 12.5 – 12.3 – 12.3 – 12.0 – 12.5 – 13.2)

 先手を奪ったのは1番人気のマスクゾロ。基本的に逃げ馬には厳しいレースですが、過去10年で唯一逃げ切ったのが昨年のこの馬。今年も例年通り1コーナーまでが速く、コーナーで13秒5とペースダウン。ただ、2番手のドラゴンバローズがピッタリとマークする形で、向正面に入ってからのペースは平均より速め。上がりのかかる差し馬向きの流れともとれますが、タテ長になった分、ある程度の位置にいないと届きませんでした。

 マスクゾロは残り1ハロン手前でかわされると後退。昨年は56㎏でしたが、今年はトップハンデの57.5㎏。そのあたりも影響したでしょうか。代わって先頭に立ったドラゴンバローズがそのまま押し切るかと思われましたが、ゴール寸前で中団から脚を伸ばしたメイショウスミトモに差されて2着。終始3番手でレースを運んだピオネロがそのまま3着。トップディーヴォは直線に向いたところでメイショウと同じような位置取りでしたが、ジリジリとした伸びで4着まで。こちらは外々回った分もあるでしょう。後方待機組ではスリータイタンがレース最速の上がりをマークしましたが、5着に来るのがやっとでした。前との差が大き過ぎましたね。

 評価したいのはドラゴンバローズ。ハンデ54㎏だったとはいえ、1番人気をマークして、勝ちパターンかと思われましたが、直線は外にモタれて追いづらそうでした。着差が着差だけにまともなら押し切っていたはず。それにしても、 オークランドRCT組は強いですね。かくいう私もでした。来年以降も出てくれば買いでしょう。勝ったメイショウスミトモはインでロスなく運んで、直線で外へ。ジョッキーがうまく乗って展開が嵌まりましたが、それにしても直線はよく伸びました。ピオネロもこのメンバーでは地力上位です。瞬発力はありませんが、スピードの持続はなかなか。

 2番人気のミツバは8着。加用師は「ハンデを背負っているので中団あたりにはつけたい」と話していましたが、芝スタートもあってかレースは後方から。ジワジワとペースが上がった1000m過ぎではついていけず、ムチが入ってもズブさを見せていました。最後はそれなりに脚を使っていますが、乗り難しいですね。モルトベーネはスタートがひと息でしたが、道中はピオネロの後ろで運べました。ただ、直線で伸びを欠いたあたり、休み明けとトップハンデが影響した感じです。

text by 小林 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。