競馬 研究ニュース

ファンタジーS レース回顧

2017年11月3日(金) 5回京都1日

 第22回ファンタジーステークス(G3)は5番人気のベルーガが勝利。鞍上のC.デムーロ騎手は先週のスワンSに続いての重賞勝ち。いやー、笑いが止まらないでしょう。管理する中内田充正師は重賞5勝目となります。キンシャサノキセキ産駒は2016京王杯2歳Sのモンドキャンノや2017函館2歳Sのカシアスなど早い時期から活躍するタイプが多いですね。それではレースラップです。

1:22.9(12.7 – 11.6 – 12.0 – 11.7 – 11.4 – 11.7 – 11.8)

 テン3ハロン36秒3は過去10年で最も遅く、スローペース。ベルーガは五分のスタートを切りましたが、ジックリと後方からのレース。馬群の外を回って直線に向いた時にはとても届かないような位置でしたが、グイグイと伸びて差し切りました。上がりはメンバー唯一の33秒台をマーク。素晴らしい瞬発力ですが、今日は他馬を気にするような素振り。揉まれる形になった時にどうかでしょう。コーディエライトはうまくスロー逃げに持ち込めました。惜しかったですね。逃げ馬ですが、単調なイメージはなく、なかなか奥がありそう。

 1番人気に推されたアマルフィコーストは3着。スタートは一番速かったです。力んでいましたが、馬込みでなだめて位置取りとしては勝ち馬のひとつ前。4コーナーで外を選択した勝ち馬と違って、こちらはロスなく回ってこられました。終いの伸びは悪くなかったので、この後はテンションの高さが鍵になりそうです。スズカフェラリーは出遅れ。最後方からになりましたが、このスローペースですから影響はあったと思います。上がり34秒0は勝ち馬に次ぐ数字。

 モズスーパーフレアはスンナリと好位のインを取れましたし、折り合いもついていたと思います。最後は決め手負けしましたが、レース内容は悪くなかったかと。ペイシャルアスは内で脚を溜める競馬。直線で一瞬伸びかけましたが、最後は前と同じ脚色に。今日のレースだけでは断言できませんが、現状では1ハロン長かったかもしれません。

text by 小林 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。