第53回 福島記念(G3)

2:00.2(12.5 – 11.9 – 11.7 – 12.8 – 12.7 – 11.4 – 11.6 – 11.6 – 11.5 – 12.5)

 テン3ハロン36秒1、1000m通過1分1秒6は過去10年で最も遅く、前半が後半よりも2秒8遅いスローペース。最初に主導権を握ったのはプリメラアスール。ですが、1000mを通過してからマイネルミラノが外から交わしていってハナへ。そこで11秒4と一気にペースが上がります。勝ったウインブライトは3番手でレースを進めていましたが、この動きに惑わされることなく、自分のリズムを守り通しました。そのまま11秒台のラップが4つ並ぶロングスパート戦。単純な上がり勝負ではなく、ラスト1ハロンは12秒5と落ち込んだように地力を問われるレースになり、この流れで好位から押し切ったウインブライトはハンデを考慮しても評価できる内容だったと思います。

 スズカデヴィアスは中団でレースを進める形。勝負どころでは包まれてスッと動けず、そこで勝ち馬に離されましたが、逆に脚が溜まったともいえます。直線は外から力強い伸びでクビ差まで迫りました。3、4着は人気薄の8歳馬が健闘。ヒストリカルはいつものようにジックリと後方から。ただ、今回は勝負どころの行きっぷりが良く、3~4コーナーでは馬群の中ほどをスルスルと上がっていきました。直線を向いた時には先団の後ろ。最後まで勢いが鈍ることはなく、57kgを背負って力を示しました。レース最速の上がりをマークしたのはマイネルディーン。3コーナーではポツンと離れた後方。4コーナーでは前が壁になって動けませんでしたが、直線は外へ外へ進路を探しながら伸びてきました。

 1番人気のサンマルティンは14着。序盤はスローペースで力んでいましたし、大外枠で前に壁を作れませんでした。終始外々を回らされて、直線に向いたところで一杯に。

 

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