第65回 日経新春杯(G2)

2:26.3(12.9 – 11.4 – 11.7 – 13.0 – 13.0 – 12.6 – 12.3 – 12.5 – 12.3 – 11.6 – 11.4 – 11.6)

前半49秒0 – 中盤50秒4 – 後半46秒9

 前半1000m通過が1分2秒0のスローペース。これは2016年と並んで過去10年で最も遅く、中盤50秒4は2011年の51秒3に次いで2番目に遅い数字。その分だけ上がりは速くなり、上がり3ハロン34秒6は過去10年で3番目に速かったです。当然、前、内が有利ですし、後方にいた馬や外を回った馬には厳しいレースとなりました。

 パフォーマプロミスは準オープンを勝ち上がったばかりながら、他の重賞勝ち馬を抑えて堂々の1番人気でした。スタートしてすぐにM.デムーロ騎手は内に進路を取ります。道中は好位のインでガッチリと抑えて、ラスト3ハロンはメンバー最速の34秒4でフィニッシュ。この日のM.デムーロ騎手は6勝の固め打ち。走っているのは馬なんですけど、鞍上も乗れていました。これで、この春の目標は天皇賞・春となるのでしょうか。

パフォーマプロミスの5代血統表

 私の本命ロードヴァンドールが2着。戦前からマイペースは予想していましたが、ここまで楽に行かせてもらえるとは思いませんでした。グリーンチャンネル実況の勝負どころでの「まだ動きがありません」が象徴的でした。勝ち馬とはハンデ2kg差がありましたが、この形になれば昨年の金鯱賞2着馬ですから簡単には止まりません。ガンコは1000万特別を勝ったばかりでしたが、ハンデ52kgと展開を生かして3着。上がり34秒8は自身の過去最速。ちょっとレースの上がりが速過ぎたかもしれませんが、初重賞で大健闘。

 昨年の覇者でトップハンデのミッキーロケットは、4着でも前に4馬身離される完敗。んー、ハンデを背負っていたとはいえ物足りない内容でした。これで2戦続けて重賞未勝利馬に勝たれることに。サンタフェチーフの道中は折り合い重視で、なだめられながらレースを進めて、最後は中団から流れ込む形。ハンデを生かして良く走った方だと思います。モンドインテロは自分のレースをしているとはいえ、結果的にジックリ構え過ぎた感じ。あと、プラス12kgの馬体も余裕残しの印象で、そのあたりも終いの伸びに影響しましたかね。

text by 小林 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。