1:23.0(12.4 – 11.4 – 12.3 – 12.2 – 11.8 – 11.3 – 11.6)
レースは前半3ハロン36秒1、後半3ハロン34秒7とスローの上がり勝負。走破時計の1分23秒0は決して速くありませんが、この日の6R3歳500万が1分24秒5。時計のかかる馬場だったことは間違いありません。問われたのは瞬発力、そして荒れ馬場を苦しないパワーでしょうか。勝ったミスパンテールはターコイズSに続く重賞2勝目。パドックでは気合十分。以前はテンションが高過ぎて、アテにしづらい面がありましたが、3連勝と完全に本格化。レースは中団でジックリを脚をタメて、直線で外に切り替えるとグイグイ伸びてきました。いい切れ味を持っています。1400mは初めてでしたが、じっくりレースができる流れは良かったですね。父ダイワメジャーの産駒は道悪の成績が良く、母系もパワー十分と馬場適性も高かったといえるでしょう。
2着には準オープンを勝ったばかりのデアレガーロが入りました。休み明けで上積みを見込める馬体でしたし、それでいてフラワーカップ以来の重賞挑戦で連対は立派。レースはゲートがひと息で後方から。向正面では頭を上げて行きたがっていましたが、ラストは勝ち馬と併せるような形で伸びてきました。上がり3ハロンはメンバー最速。今後が楽しみな内容でした。
次いで8枠のエスティタートとエンジェルフェイス。エスティタートはまだ準オープンに使える身ですが、昨年のこのレースで0秒3差の4着。通用する下地はありました。序盤は馬群の外でジックリと。仕掛けのタイミングはドンピシャだと思いましたし、実際ラスト3ハロンは勝ち馬と同じですが、外から併せる形で伸びてきた上位2頭に差し切られました。武豊騎手の「止まることは覚悟のうえで早目に動いていったけど、頑張ってくれたと思う」とのコメントから、結果的に速かったのかもしれません。エンジェルフェイスは直線の追い比べでエスティタートに前に出られてからが渋太い脚。これまで逃げる形で結果を出してきましたが、今日は外枠から控える形でも我慢できた点が大きな収穫。
ここまでの4頭は外枠で、馬場の外めを通った馬。馬場の内側が荒れていたことと無関係ではないでしょう。ワンスインナムーンは香港遠征で減っていた馬体が戻っていました。内枠からハナを切って、終始ラチ沿いを通るレース。ペースを考えるともっと粘ってもいいかと思いますが、荒れた内を通らされたこと、瞬発力勝負になったことを考えるとマズマズ。理想はスピードで押し切る競馬。2番人気のソルヴェイグは11着。内のワンスインナムーンを先に行かせて2番手から。道中の手応えは悪くありませんでしたが、直線に向いてサッパリ。休み明けだったとはいえ、ちょっと気になる止まり方。精神的なものが大きいような気がします。
※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。