2018年3月24日(土) 2回阪神1日11R 第65回 毎日杯は、1番人気ブラストワンピース、2番人気ギベオン、3番人気インディチャンプと、2戦2勝の無敗馬3頭の対決になりました。それではレースラップです。

1:46.5(12.9 – 11.6 – 11.5 – 12.0 – 12.3 – 12.1 – 11.5 – 11.1 – 11.5)

 序盤は落ち着いた入り。テン3ハロン36秒台は過去10年で2回だけ。逆にレース上がり34秒1は過去10年と比較して、2位タイに相当する速い数字でした。確たる逃げ馬がいなかっただけに戦前から予想されていたことではありますが、レースはスローの瞬発力勝負。勝ったブラストワンピースは好位のインという絶好の位置取り。直線も最内が開いたので何のロスもなく最短距離でレースができました。まずパドックで落ち着いていた姿に好感。折り合いもスムーズでしたし、完勝といえる内容でした。この後は日本ダービーのようですが、トビが大きい走りですし、緩みのないレースになりやすい中山(皐月賞)をパスしての直行は個人的に賛成です。

 過去10年、1分46秒台の決着で中盤に12秒台後半のラップがない毎日杯は、2008年、2013年、2014年と3回ありました。勝ち馬はディープスカイ、キズナ、マイネルフロスト。それぞれの日本ダービーでの成績は①①③着。瞬発力勝負でない点が今年とは違いますが、覚えておいて損はないかもしれません。

ブラストワンピースの血統表

 ギベオン(父ディープインパクト×母コンテスティッド)はスタートが今ひとつでしたが、ジワッと追い上げて道中は内から2列目の中団。瞬時に反応できませんが、馬込みは問題ありませんし、自分の脚はしっかり使っていました。今日に関しては相手が悪かったです。インディチャンプ(ステイゴールド×ウィルパワー)は3着でしたが、上がりはレース最速の33秒6。こちらもスタートがひと息で、気合をつけると行きたがっていました。抑え込んでいるうちにポジションが下がり、3角では最後方。直線は前が壁になって進路を探しながら。スムーズだったら2着はあったかもしれません。現状では、これ以上距離が延びるよりもマイルあたりが合っていそうです。格上挑戦だったノストラダムス(父ハービンジャー×母ソムニア)も頑張りました。勝ち馬の後ろでロスなく運べましたし、上がり34秒0は現時点でこの馬が使える末脚としては目一杯でしょう。自己条件(500万下)に使ってくれば当然有力です。

text by 小林 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。