2019年8月4日(日) 2回小倉4日
1000m通過60秒4は2016年の60秒5に次いで過去10年で2番目に遅い。対して後半は58秒4と締まった流れ。ハナを切ったストロングタイタンこそしんがり負けとなったが、2、3番手で運んだノーブルマーズ、タニノフランケルは勝ち馬から0秒1差の③④着に踏ん張った。そんな流れの中で後方から4角は大外を回り、直線グイグイと脚を伸ばして差し切ったメールドグラース。過去10年で連対馬はすべてハンデ57㎏以下。トップハンデ57・5㎏背負っての勝利には価値があり、着差以上の強さと言える。カデナは直線入口で少し待たされたが、外めから勝ち馬と同じように伸びてきた。これまで良馬場の2000mで、前半が1分以上要したレースでは②①①⑩⑪⑦②着。休み明けを除くと②①①⑩②着で、⑩着時の中山金杯も勝ち馬から0秒5差。最初から前が飛ばす流れよりも序盤はジックリと脚をタメられる流れの方がいい。
アイスバブルは流れを考えるとちょっと物足りない。レースでは勝負どころの反応が悪く、4角では置かれ気味。ただ、最後はジワジワと盛り返しているように力負けではない。陣営の言う「叩き上昇タイプ」が本当なら間隔を詰めてパフォーマンスが上がるはず。アイスストームは内めの枠ながら、最初から外を回すことを意識した立ち回り。確かに前2戦は大外から脚を伸ばしており、小回りで内を回る競馬には危機感があったのかも知れないが、今の小倉は基本的には内有利。これまでと同じ競馬をして重賞の壁に跳ね返された格好だ。
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