2022年7月3日(日) 3回小倉2日

 前半31秒8─後半34秒0の極端な前傾ラップ。心配された雨の影響もなく、開幕週らしい高速馬場。それによって走破時計は1分5秒8のJRAレコードとなりました。テイエムスパーダはスタートは普通でしたが、積極的に前へ。少し強引にハナを取り切り、その後は他馬に絡まれることもなく、直線に入る頃にはセイフティーリードをつけて悠々と逃げ切り勝ち。鞍上の今村騎手は「馬は最高の状態でしたので、あとは、人間がどうアプローチするかでした。走るのは馬ですし、重賞とはいえ、冷静に乗ることができましたし、馬の力を信じて乗れたのが良かったですね。セーフティリードと思えましたし、逃げ切る強さをしみじみと感じながら、人馬一体になれたのではないかと思います」と、とてもルーキーとは思えない受け答え。重賞初騎乗初制覇の偉業を成し遂げました。

 タイセイビジョンは後方からレースを進めましたが、道中はラチ沿いを確保して、直線も内へ。コースロスなく立ち回れたとはいえ、コーナーでは前が壁になって動きを封じられましたし、勝ち馬とは9㎏のハンデ差。さすがの地力と言っていいでしょう。アネゴハダは勝ち馬と同様、好枠からスピードと軽ハンデを生かして際どい②着争いに持ち込みました。2勝級を勝ったばかりでの格上挑戦も勝ち馬と同じ。大健闘です。

 スマートリアンは初めての1200mでしたし、このスピード決着で後方から4角大外を回して④着は中身が濃い。流れひとつで短距離重賞でも通用することを証明しました。メイショウチタンはスタートを決めて中団を確保。直線は思ったよりジワジワとでしたが、7カ月半ぶりの実戦、1400mがベストを思えば頑張っていると思います。

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。