第55回 愛知杯(G3)
2:00.1(12.2 – 11.3 – 12.1 – 12.3 – 12.4 – 12.6 – 12.1 – 11.8 – 11.3 – 12.0)
前半4ハロン47秒9は、改装後に行われた過去5回の愛知杯と比べて最も速い数字。中盤が緩んだ分、上がりが速く(改装後では2番目に速い)なりましたが、序盤のペースが響いて先行馬はラスト1ハロンで脚が止まってしまいました。そんな中でエテルナミノルは中間のゲート練習の甲斐もあり、スタートを五分に出て、好位の後ろでうまくレースを進めることができました。残り1ハロン過ぎに先頭に立つと、そのまま押し切って重賞初制覇。エンパイアメーカー産駒牝馬のJRA重賞初制覇でもあります。前が止まった展開を考えると完勝と言っていいのでは。
2着にはメンバー最速の上がり34秒0をマークしたレイホーロマンスが入りました。道中は後方で1番人気マキシマムドパリを見ながらレースを進めて、直線で外へ出たマキシマムドパリの内から脚を伸ばし、勝ち馬に半馬身差まで詰め寄ったところでゴール。「ハンデを考えて一発を狙っていました」とは岩崎翼騎手。惜しかったですね。マキシマムドパリはスタートは五分でしたが、外の馬が速く、更には1角で外から被されて後ろに下がってしまいました。ハンデは最も重い56kgを背負い、プランとは違う競馬になりながら直線で外から脚を伸ばし、0秒3差ですから地力は示したと思います。
リカビトスはいつも通り後方からの競馬。レース2番目に速い34秒1で追い込んできましたが、ハンデと展開を考えると嵌った感もあり、現状の力は出し切っての4着。最軽量のメイズオブオナーが5着。道中は中団のインでロスのない競馬ができましたが、直線で内を突いた時に一瞬前が狭くなりました。その後もジワジワきていますが、最後は決め手の差。タニノアーバンシーはアオり気味のスタートで、自分の競馬ができませんでした。直線ではムチを入れると過敏に反応して追えず、最後は止めていました。前から5馬身も離されての17着でしたが、今日はレースにならなかったです。
text by 小林
※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。