2021年2月21日(日) 1回東京8日目

 

 

 東京競馬11R。今年最初のGⅠフェブラリーSは単勝オッズ9番人気のエアスピネル(栗東・笹田和秀厩舎)が直線で上手に馬群を捌いて脚を伸ばし、②着に食い込みました。この馬に本命の印を打っていたのが栗東支局の石井俊宏TM。そして美浦支局の藤田浩貴TM、菊池洋行編集員の3名。本命の根拠を聞いてみました

 

 

石井 コラム「着眼」でも記した通り、エアスピネルは6歳以降、背腰に疲れが出やすくて思うようにレースを使えませんでした。それが昨秋あたりから痛いところがなくなって、しっかり調整できるように。前走のGⅠチャンピオンズカップは距離が長く、⑦着に敗れてしまったんですが、当時でも陣営は「勝負になると思っていた」と高い期待を寄せていましたからね。仕上がりが良く、今回は絶好の状態。マイルに替わって一変してくれました。

藤田浩貴TMも調整面に関しての変化に注目したと語る。

藤田 昨年夏のGⅢエルムSでは3番人気に支持されながらも⑦着。ただ、当時は調整が難しかったという話を現地に滞在し、取材していたトラックマンから聞いていました。立て直されて、しっかりと追い切りを消化できたGⅢ武蔵野Sでは③着と結果を残しました。GⅠと言っても今年の混戦メンバーならチャンスがあると考えていたし、GⅢプロキオンSでコンビを組んだ鮫島克駿Jにスイッチするのも好材料でしたね。今の鮫島克駿Jは安易に外を回すような騎乗はしませんからね。見立て通り、ロスなく運んで力を引き出してくれました。

菊池洋行編集員は過去のレース傾向、エアスピネルの特性を重視したようだ。

菊池 近年のGⅠフェブラリーSは良馬場でも時計の速い決着になりやすいんですよね。こうなると生粋のダートホースよりも昨年の優勝馬モズアスコットのように優秀なタイムをマークし、芝で結果を出していたようなタイプが狙い目に。今年、一発があるなら芝のマイル重賞を3勝していてGⅠでも好走していたエアスピネルだと考えていました。またエアスピネルはフレッシュな休み明けは滅法走るタイプ。中2週で臨んだGⅠチャンピオンズカップは凡退しましたが、休ませた効果が大きかったようで本来の走りを見せてくれました。

 

▲17年富士S勝利時のエアスピネル。ダート路線で更なる活躍が期待される

 

 

 

 

石井 俊宏

石井 俊宏

石井俊宏TMのプロフィール

 

藤田 浩貴

藤田 浩貴

 
 
菊池 洋行

菊池 洋行

 
 
 
 
 
 
 
 
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