ひとり勝負レースGP(仮)

曜の狙い目~

藤原編集員が頭を悩ませ、選りすぐった

週末、馬券になりそうな狙い馬を紹介します。

 

12月10(土) 阪神  12R 

3歳以上2勝クラス(芝1,200m)

 

◎  3  ラブリネスオーバー

 

 今週、月曜日。出社のため自宅から最寄り駅へ。改札を通り抜け、見上げた電光掲示板。上り電車は8:30発の文字。発車まであと3分。ただ、家を早めに出たため出社時刻まではかなりゆとりがある。構内をボチボチ歩く私の目の前をノロノロ歩くサラリーマン。国会か!?桃太朗電鉄!?でしかお目にかかれない牛歩と言って差し支えないスピード。サッと交わしてホームへ続く階段へ。手すり沿いをのぼっていく。ほどなくして、けたたましい発車を告げるベルが鳴る。呼応するように後方から

「アーーーーーッ!!!」

という声。振り返ると先ほど私が追い越したサラリーマンがどちゃくそ全力、物凄い勢いで階段を駆け上がってくる。避けたつもりが軽く接触。ひと息で階段を駆け上がったサラリーマンがギリギリで車内に吸い込まれていった。突然の出来事のため呆気に取られたあとにフツフツと湧き上がる怒り。さっきまでトロトロ歩いてたのはどういうこと!?乗り遅れたくないのなら何故、発車ベルが鳴る前から急いでホームを目指さないのか?どう考えてもおかしいだろ!イライラしつつ、先ほどの光景を脳内でプレイバックする。サラリーマンがまるでワープしたように近付いてきて、瞬く間に電車へ。ん!なんだ!?ディープインパクトの日本ダービー、キングカメハメハのNHKマイルCには及ばないが、あの階段を駆け上がってくる脚の凄まじさ、スピード感たるやなかなかのものだったのではないか。よくよく考えたら接触したのは勘違い、風圧で私が吹き飛ばされていただけだった。もしかすると彼は自分の脚に自信があるからこそ敢えて上がり勝負を選択したのではないか。いや、それは考え過ぎだろう。などと物思いに耽り始める私。そうすると、競馬界を沸かせた追い込み馬たちが脳内に浮かんでくる。その中の1頭、個人的に大好きだったオースミグラスワンが2008年新潟大賞典で見せた末脚を思い出していた(新潟の直線に坂はないが)

 

▲2008年 新潟大賞典。凄まじい上がり3ハロンをマークしてオースミグラスワンが差し切った。

 

スウィフトカレントに次ぐ、重いハンデを背負いながら他馬が止まって見える脚を駆使して外一気。②~⑧着がコンマ2秒差にひしめく中、2馬身半突き抜けた走りに目が点になったのを今でも鮮明に思い出す。馬名からも分かる通り、父はグラスワンダー。こんな個性派も輩出したあたりがグラスワンダーの凄さというべきだろう。などとホームのベンチに座って記憶を辿ってニヤニヤしていたら、けたたましい発車ベルが!あのサラリーマンには遠く及ばないが、37秒ぐらいの上がりを使って電車に滑り込んだ。

さて、推奨馬だが、気の利いた差し・追い込み馬は見つからず。。。そこで前2走もこちらのコーナーで狙った③ラブリネスオーバーをみたびプッシュ。今回は6ハロンに戻って、強力な同型も見当たらない組み合わせ。主導権を握って一気に押し切れないものか。鞍上は春のフィリーズレビューで騎乗し、「いい馬ですね」とコメントを残した松若騎手。期待を持って乗ってくれそうなのも買い材料では。

 

  買 い 目
単 勝
馬連流し ③-①②④⑦⑩⑬(6点)

 

 

 

藤原 有貴

藤原 有貴

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