ひとり勝負レースGP(仮)

曜の狙い目~

藤原編集員が頭を悩ませ、選りすぐった

週末、馬券になりそうな狙い馬を紹介します。

 

1月21(土) 中山  11R 

初富士S(芝2,000m)

 

◎  8  レインフロムヘヴン

 

 先日、関東某駅。電車から降車し、改札を出ようとICカードの入った財布を取り出そうとしたが・・・何と上着のポケットに入れたはずの財布がない!?慌てて、ズボン、上着、ありとあらゆるポケット、かばんの中も探したけれど、見つからない。パニックになりつつ推察するに、降車時に立ち上がった際に落としたのでは・・・。とりあえず、駅の係員さんに事情を説明するも、「このあと拾得される可能性があるので、明朝、お客様センターにお電話下さい」とのこと。もしも出てこなかったら・・・不安に押し潰されそうになりながら家路に着く。

翌朝、さて電話しようと思い、東京メトロのホームページを開くと、僕が乗車した路線は私鉄2社にも乗り入れているため、合計3箇所に問い合わせる必要があることを知る。じりじりしながらセンターが営業開始となる午前9時を待つ。デジタル時計が9時になったのを確認し、まずは東京メトロのお客様センターへ電話。非常に上品な声の女性の方につながった。どこ駅で乗車し、どこ駅で下車。財布の特徴などを事細かに説明する。「それでは検索いたしますので、少々お待ち下さい」という声のあと保留の音楽に切り替わる。Dead or Alive 鼓動が早くなり過ぎて心臓が痛い。2、3分経っただろうか、「お客さま~」とオペレーター。食い気味に返事をする僕。「ただいまコンピュータを使ってメトロ全線で落し物を検索させてもらいました」うおおおおおメトロ全線って銀座線、日比谷線、東西線・・・とにかく捜索の規模が広範囲なので、期待も高まる高まる!

「その結果、該当する財布の落し物は見つかりませんでした」

へなへなとその場に崩れ落ちる僕。気丈に振る舞い、分かりました!ありがとうございました!と返事はしたものの、心は折れてしまった。あと2件、電話して同じ結果だったら・・・想像しただけで吐き気がしてきた。次に大手私鉄のお客様センターに電話。先ほどと同様に説明するのだが、間違って伝わってしまってはいけない!こちらも細心の注意を払い、ゆっくりと間違いないように

『昨日~22時頃~オレンジいろの~さいふをおとし~まして』

と口調が完全に戦場カメラマンの渡部陽一氏。いや笑ってる場合ではない。が、2件目はあっさりとそのような財布は届いていないとの返答。いよいよ残る私鉄は1社のみ。ここで見つからなければ望みは断たれてしまう。おそるおそるダイヤルする。電話に出たのは何故か、関西弁で早口な男性。先ほどと同様に渡部陽一氏のような口調で説明する。「分かりました!ただいま検索してみます」と関西弁のオペレーターさん。保留音が鳴っている時間がやけに長く感じる。心の中、ひたすら祈りつつ応答を待つ。何分経ったか?音声が切り替わる。

オ:『藤原さま、お待たせしました!ただいま、一生懸命、落し物の財布、捜しました』

僕:「はい」

オ:『スタッフ、一生懸命、探しました・・・』

僕:「はい!」

オ:『捜しまして、藤原様の財布・・・』

僕:「はい!!!」

オ:『藤原様の財布・・・』

僕:「はい!!!!」

オ:『残念ながらこちらには届いておりません』

僕:「ああああああああ」

またも崩れ落ちる私。と嗚呼!バラ色の珍生!なオペレーターの方がこう続ける。

オ:『藤原さま!藤原さま!財布はこちらにはございません。こちらにはございませんが、恐らく落とされたと思われる財布が・・・○○駅(神奈川県)に届いているようです!』

僕:「うおおおおおお!!!!」

徳光さん号泣フラグ!!!九死に一生。届けてくれた方、本当にありがとうございます!と心の中でお辞儀を5万回。諸々確認を取ったあと、急いで電車を飛ばし(飛ばせない)2時間かけて神奈川の某駅へ。到着し、駅の事務室で中身を見てみると、何とカード類、証明書類、そして何と現金まで綺麗にそのまま入っているではありませんか。本当に拾ってくださった方の善意に感謝するばかり。と手続きを終えて駅を出ようとすると雨が。今日は雨が降るなんて予報はなかったけどな・・・いや偶然、振り出したこの雨のようなものだよな。見つかる保証は勿論なく、求めたからといって期待したからといってその思いが大きいからといって財布が見つかるわけではない。たまたま本当に運が良かった。改めて感謝し、そして反省し、その足で現金と交通系ICを入れるだけのマネークリップを購入。今後、免許やクレジットカード類は必要な時だけ携帯し、基本的には自宅に保管することに決めた。

前置きが長くなったが、土曜日に狙いたいのは中山11R⑧レインフロムヘヴン。レースで集中し切れない面があった馬で長らくチークピーシズを装着。しかし、これを外して臨んだ前走のウェルカムSは中団でしっかりと脚をためて運び、ゴールまで伸び切ってアタマ差②着。明らかにそれまでとは違う走りに背筋がゾクッとした。ライバルはパラレルヴィジョンだが、前者は前走がノーストレスでの逃げ切り。昇級し、一気に相手が上がり、控える形で同様のパフォーマンスを発揮できるか疑問が残る。ということでスルーセブンシーズも含めた2頭は馬単①着流しの相手に。残る5頭へは馬連で流したい。

 

  買 い 目
単 勝
馬単①着流し ⑧→⑥⑨(2点)
馬 連 ⑧-③④⑩⑫⑭(5点)

 

 

 

藤原 有貴

藤原 有貴

藤原 有貴のプロフィールはこちら