ひとり勝負レースGP(仮)

曜の狙い目~

藤原編集員が頭を悩ませ、選りすぐった

週末、馬券になりそうな狙い馬を紹介します。

 

2月11(土) 東京  12R 

4歳以上2勝クラス(ダ1,600m)

 

◎  15  ヨンク

 

 男の子といえばやっぱり車好き(今のご時世だと決め付けるのはNGかも)。僕も例に漏れず、小さな頃から車大好き。♪乗り物あつまれ~いろんなくるま~どんどん出てこい はたらく くる~ま~ってなもんである。特にトミカには目がなかった。優しかった祖父が予防接種で痛みに耐えて泣くのを我慢できたり、テストでそこそこいい点を取ると、僕を近所のオモチャ屋へ連れて行き、トミカを買い与えてくれた記憶が鮮明によみがえる。小学校高学年になるとミニ四駆が空前の大ヒット。今度は自らチャリンコに乗ってオモチャ屋へ駆けつけ、貯めたお小遣いで本体だけでなく、モーターやタイヤ、シャーシを購入。神社やグランドで改造したミニ四駆を走らせては友達と追いかけた。

 

高校生になると、いよいよ実際の車が気になり始める。が、まだまだ運転免許を取れるのは先。持て余した好奇心を紛らわせるようにゲームセンターやテレビゲームでカーレースを楽しんだ。ご記憶の方は少ないと思うが、当時、ゼロヨンチャンプ(スーパーファミコン)というゲームソフトにどっぷり嵌まった。ゼロヨンとは一直線、全長400mのコースが舞台。スタート地点に2台が横に並び、どちらが先にゴールするかを競うというレース。近所でそんなバトルは実際、行われておらず、見たことも聞いたこともなかったわけだが、都会の埠頭や寂れた公道をチューンナップした実在の名車が駆け抜けるという画に田舎者の憧れが刺激され、衝撃が走った。ホンダNSX、トヨタスープラ、マツダRX-7、ホンダシビック・・・。国産車をたくさん知ることになったのもこのゲームのおかげ。興味深いのはレースの際、刻一刻と路面状況が変わる点。雨が降って濡れているとレインタイヤに履き替えないと滑らかに加速できなかったり、また凍った路面でのバトルだとFR(後輪駆動車)車はツルツル滑ってしまったり。天気を確認、予想し、乗る車を選び、チューニングも行うという戦略性もまた最高だった。そのゲームでどんな路面状況でも結果を出してくれたのが日産のR33スカイラインGT-R。安心安定の四輪駆動!雨が降っても、雪が降っても大丈夫!やっぱり4WD!ってな具合である。ウェットな路面も、凍った路面でもタイヤ選択さえミスらなければ素晴らしい走りをしてくれる。そうこうして18歳でついに運転免許をゲット。当時は漠然と『大人になって乗るならやっぱ四駆のGT-Rだろう』と考えたものだが、新車で買うと軽く500万円オーバー。22歳からは公共交通機関を駆使すれば不便のない東京住まい。値段が・・・とか、維持費が・・・とか、仕事でそんなに使わないし・・・などと躊躇していたら買うタイミングを逸して今に至る。

 

 前置きが長くなったが、土曜東京12Rで買いたいのがその名もズバリ⑮ヨンク。大柄で馬力、排気量は十分!直線で外へ持ち出し、エンジンがかかると強烈な伸びを見せてくれる。これまでダートでは11回馬券に絡んでいるのだが、馬場状態別に内訳を見ると、良馬場4回、稍重馬場3回、重馬場4回。生粋の追い込みタイプながら路面状況を問わないし、むしろ四駆らしく巧拙の差が出る道悪の方が得意だったりするのだから面白い。土曜の東京コースは前日の雪の影響が残るのは確実。凍結防止剤が撒かれたダートは保湿性に優れ、なかなか乾かないだろう。そこでヨンクの出番!東京の長い直線をゼロヨンのコースに見立てて、グングン加速し、まとめて差し切ったなら、『やっぱり四駆だよなあ!』と叫びたい。

 

 

  買 い 目
単 勝
3連複(1頭軸流し) ⑮-①②③④⑧⑨(15点)

 

 

 

藤原 有貴

藤原 有貴

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