ひとり勝負レースGP(仮)

曜の狙い目~

藤原編集員が頭を悩ませ、選りすぐった

週末、馬券になりそうな狙い馬を紹介します。

 

9月23(土) 中山  12R 

3歳以上2勝クラス(ダ1,800m)

 

◎  2  ラブベティー

 

 電車での移動中。シリーズ物の相撲ドラマを最後まで見終わり、意味深なエンディングに、絶対続編作るやろ!と少し煮え切らない思いを抱く夕方。目指す駅はまだもう少し先。ぽっかり空いた時間。そこで昔、スマフォにインストールした麻雀ゲームを久しぶりに起動してみる。4人打ち、半荘とゲームのルールを選択していく。対戦相手となるCPUのレベルは・・・桃太郎電鉄で例えると、赤鬼社長、赤鬼社長、さくま社長という具合。弱、弱、強である。

 

対局スタート。雀荘には数年行っておらず、ゲームでの対局すらいつ以来!?というレベル。とはいえ、さくさく対局は進行していき、さくま社長がリーチ、ツモであがってドラやらいろいろ乗って東場が終了。ふと自分の捨て牌を見る。切っているのは現物(げんぶつ)ばかり。現物とは簡単に言うと絶対にロンされることがない安全な牌。「危ない橋一本渡れない男に勝機があるか」と心の中で南郷さんが語りかける。

 

年齢を重ね、安全牌を切ることに、選択することに慣れた、執着していないか!?競馬に置き換えると、深い洞察を挟まず、安易に1番人気を本命にしてやしないかーい?推奨馬も攻める気持ちを持たず、上位人気の馬ばかり推してやいないかーい?勿論、無謀な選択はしてはいけない。けれども、可能性を感じたならそこに賭けるべき。ビビッていては、リスクひとつ冒せないようでは大きなリターンを得ることはできないのだ。

 

東京ダ1600m戦を逃げ切って未勝利を突破したラブベティー。1勝クラスに上がってからも主導権を奪って③着に好走するなど、マイペースで行ければもう1勝できそうな戦績を残していた。転機となったのは1月の中山ダ1800m戦。確かに「控える競馬をさせてみる」と厩舎談話では語られていたが、2、3番手や好位ではなく、4コーナー10番手。さすがに厳しいだろうと見ていたが、直線は狭いスペースを捌きながらグングン加速。冬場の乾いたダート、そして展開も向いたものの、鮮やかに突き抜けて見せた。

 

その後は完全に差しをマスター。もう一段階、成長を示したのが休養前の東京戦。外を回っては厳しい重馬場。2番ゲートから中団のインに陣取り、砂を被ってもしっかり我慢し、②着に浮上。上がりは最速。今は追い込みに徹しなくても速い上がりを繰り出せるようになっており、主戦の石川裕紀人騎手も完全に手の内に入れている。一旦、成功体験のあるフォームをすべて捨て、チャレンジが実を結び、ひと皮剥けた人馬は眩しい。

 

金曜の雨が残って明日の中山ダートは完全良馬場は見込めない情勢。ラブベティーが引き当てたのは前回と同じ2番ゲート。しかも、今回は前走より1ハロン長い1800mである。脳内に、自然体で好位のインに収まり、ロスなく運んで抜け出してくる画が浮かんだ。ここに賭ける。いくつになってもチャレンジは大切。もしも、儲かったら、いつも立ち寄るカラオケスナックではなく、新しい飲み屋のドアを開けよう!!そんなフロンティアスピリッツ溢れる思いを熱く同僚に話したら、「ボッタくられるからやめた方がいいですよ」と冷静に返されてしまい、一瞬、ムカッとして、いかり肩になったが・・・『それもそうだな』と納得し、広げた風呂敷をサッとしまい始める大人な僕なのであった。

 

 

  買 い 目
単 勝
馬 連 [本線]②-⑤ [押さえ]②-⑥⑨⑪⑫⑯(6点)
ワイド ②-⑭

 

 

▲来週、9/26火曜は船橋ケイバ ハートビートライブに出させていただきます!何事もチャレンジ!ということで今回は解説者らしく、極力買い目を絞ってお届けできればと。もしも、裏目に出て坊主だったら、その時は笑ってやって下さい。

藤原 有貴

藤原 有貴

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