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旅うまチャレンジスタンプラリー最終回(笠松編)

 

旅うまチャレンジスタンプラリー最終回(笠松編)

 

 皆様、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。とは言いながら、全国を巡ったチャレンジスタンプラリーの旅も今回で最後となります。

 最終回は12月30日、ライデンリーダー記念当日の笠松競馬場を訪れました。前日は大雪で開催中止を余儀なくされたものの、当日は晴れ渡り絶好の競馬日和となりました。岐阜県羽島郡笠松町に位置する笠松競馬場は、JR岐阜駅から名鉄名古屋本線で10分足らずの笠松駅から徒歩3分ほどのところにあります。木曽川のほとりにあり、1400m、1600mのスタート地点はバックを名鉄が走るシーンが見られます。

名鉄が走る1400mスタート地点

 

 笠松競馬場は1周1100m、直線は同じ東海の名古屋競馬場より僅かに長い238mですが、コーナーは名古屋よりキツいコース形態となっています。フルゲートは少なめの10頭で、名古屋競馬場との違いということで言えば、笠松は名古屋より1~2秒は速い時計が出ますので、時計比較などをする際はそのことを考慮に入れた方がいいかと思います。

 

 所属騎手では2018年まで3年連続笠松リーディングの佐藤友則騎手、大ベテランの東川公則騎手、向山牧騎手、そして2年目で早くも100勝を達成した若手の渡邊竜也騎手、ホッカイドウ競馬から移籍してきた水野翔騎手など、ベテラン、中堅、若手、それぞれが存在感を示し、切磋琢磨している地区と言えるかもしれません。

 

 笠松競馬場は「名馬・名手の里」とも呼ばれ、何と言っても有名なのはオグリキャップでしょう。「怪物」「アイドルホース」「第二次競馬ブームの立役者」など現在につながる競馬人気を確立したとも言えるオグリキャップは笠松競馬場でデビューしました。正門を入ってすぐ左手にはオグリキャップ像とたてがみが飾られています。1991年1月、笠松競馬場で行われた引退式では、超満員で場内に入り切れないファンが木曽川の土手まで溢れたと言われています。オグリキャップ以外にもライデンリーダー、オグリローマン、レジェンドハンター、ラブミーチャンなど、JRAや全国区で活躍する名馬を多数輩出し、騎手でも安藤勝己、光彰元騎手、柴山雄一騎手が笠松競馬の出身です。

 

 場内はかなり昔ながらの雰囲気を残した感じで、昭和感があります。年末で仕事納めをした方が多いのか、家族連れの姿や、普段競馬をしないであろうと思われる方も結構目立ちました。笠松競馬で特徴的なのはパドックでしょうか。日本で唯一、パドックはコースの内側にあります。なかなかスタンドから肉眼で細かいところを見るのは困難かもしれません。また、以前は大型ビジョンがなかったのですが、2017年にビジョンが完成し、スタンドからでもレース展開がより分かりやすくなりました。

コースの向こう側にパドック

 

 続いてはグルメのご紹介。シャッターが閉まっているところも多い笠松競馬場ですが、どて煮、串カツといった定番の地方競馬B級グルメは当然のようにスタンバイしております。が、以前から気になっていたのが、この昭和感溢れる笠松でひと際異彩を放つオシャレな外観の「カフェ・イル・ファンティーノ」。朝の「モーニング」からランチ、日替わり定食、イタリアン、うどん、そば、またアルコールはビールはもちろん、ギネス、ハイネケン、焼酎、ウイスキーと、呑んべえの馬券オヤジからインスタ映えを狙うUMAJOまで、あらゆる客層を満足させること請け合いのラインナップが揃っています。席数は多くなく、切り盛りしている方も少ないので、お昼の混雑時には多少待ち時間が発生しますが、それでも入ってみる価値はありますよ。私は日替わり定食のとんかつを東海らしくみそでいただきました。ライスは大・中・小が選べ、味噌汁とミネストローネが選べ、小鉢までついて800円と抜群のコスパです。ちなみにライス大、ミネストローネを選択。コーヒーっぽいのはお茶でした。コーヒーをつけると1000円のようです。

 

 当日はライデンリーダーにも騎乗していた安藤勝己元騎手のトークショーなどもあり、場内は大変盛況でした。何とかライデンリーダー記念も的中し、大幅プラスで帰宅した私(翌日それ以上やられることになるとは想像だにせず)。笠松競馬、また行きたいなと思わせてくれる一日でした。

安藤勝己元騎手のトークショー

ついにコンプリート!

 

 というわけで個人的に2017年10月から始めた「旅うまチャレンジスタンプラリー」は今回で終了となります。

 おい、姫路競馬場はどうした、とツッコミが入りそうですが、気づいた方はおられるでしょうか、既に姫路競馬場のスタンプが押印されているんですね。実は笠松を訪れた前日の29日、こっそり園田競馬場外発売をしている姫路競馬場に行っていたのです。紙のスタンプでは園田場外発売時の姫路競馬場でしか押すことができませんので(アプリ版では10~21時であれば非開催日でも大丈夫のようです)。

 

 姫路競馬は2012年の開催を最後に休止状態が続いています。ではこのままなくなるのか、というとそうではないようで、コース内に調整池を掘削したり、スタンドの耐震工事など、開催に向けた改修工事が行われています。実際、先に改修されたスタンドの一部は綺麗な状態に変わっていました。2019年度中には開催が復活するのではないかなと想像しています。園田競馬のナイター終了後、2020年1~3月あたり?(個人の勝手な予想です)。正式に開催再開の発表が出ればまた改めて突撃してみたいと思っていますが、今回はそれまで待つというわけにもいかなかったので、スタンプのみということでお茶を濁してみました。まだ行ったことがないという方も、再開したら姫路城とセットで訪れる、などはいかがでしょうか。ちなみに姫路競馬場への無料バス乗り場はJR・山陽姫路駅から姫路城へ向かって数分歩いたところ、りそな銀行前に専用バス乗り場があります。

スタンドは耐震工事中

 

 改めまして、これで「旅うまチャレンジスタンプラリー」は終了です。約1年ちょっとで全15場を回ることができました。達成したからもう行かないというわけでもなく、またフラフラと出かけていくと思いますが、このスタンプラリーは2020年3月31日まで行われています。まだまだ期間はありますので、今回の企画で少しでも地方競馬に行ってみようかなと思われる方が増えたら個人的には嬉しいです。

 

 最終回までどれだけ見ていただいた方がいるか分かりませんが、ここまでお付き合いいただいた読者の方、ありがとうございました。また何かの企画でお目にかかることがあれば、よろしくお願い致します。それでは皆様、ごきげんよう!

 

前回の旅うまチャレンジスタンプラリー水沢編はこちら

 

競馬ブック M.M

 競馬があるところにはどこへでも足を運び、JRA、地方競馬場を踏破。2016年には香港にも遠征。JRAは勿論だが、地方競馬が大好物。ただ、馬券はド下手という致命的な弱点を持つ。どうしても競馬に関わる仕事がしたいと一念発起して、2017年競馬ブックに転職。業務で校正など、日々「日本語」と格闘中。