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第49回 マイラーズカップ回顧

R1:31.3(12.2 – 10.7 – 11.0 – 11.9 – 11.4 – 11.2 – 11.2 – 11.7)

 2014年4月27日にワールドエースがマークした1.31.4をコンマ1秒上回るコースレコードでの決着となりました。開幕週といってもそこまで極端な高速馬場ではなかったので、この数字は額面通りに受け取っていいと思います。勝ったサングレーザーはスタート後しばらくしてから最内に入り、直線だけ外へ。後方からになりましたが、終始1番人気のエアスピネルは視界に入る位置。ペースが速かっただけに折り合いにも問題はありませんでした。ロスのない競馬ができたとはいえ、最後は完全に手応えが違いましたし、初めて斤量57㎏を背負いながら完勝といっていいでしょう。正直、パドックでの印象は物足りなさが残りましたが、それだけに今後が楽しみです。

サングレーザー血統表

 モズアスコットはいつもより前の位置取りで、3コーナーの坂の下りでは早くも先頭に並びかける形。一旦は完全に抜け出してそのまま押し切るかと思われましたが、最後は勝ち馬の決め手が一枚上でした。ただ、この速い流れで、動くのも早かったように強い競馬をしています。ルメール騎手がレース後に「ポテンシャルは高く、必ず重賞を勝てる馬だよ」とコメントしたのも頷ける内容でした。エアスピネルは昨年のマイルCS以来でしたが、太目感のない仕上がり。中団からレースを進めて最後も伸びてきましたが、3着まで。勝負どころの反応がひと息だったのは休み明けの分でしょうか。うまく立ち回っていますけどね。G1への叩き台と考えれば悪くない内容でした。振り返ってみて、上位3頭は力が抜けていた印象。

 連勝中で3番人気に支持されたロジクライは7着。残念な結果に終わりましたが、ベルキャニオンと一緒にコースレコードとなる流れを引っ張って、勝負どころでも早めに並びかけられる厳しい展開。上位3頭を除けば差のない競馬をしており、今回の一戦は今後の糧となるでしょう。

text by 小林  

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。