2018年10月27日(土) 4回京都8日
ロードクエストが京成杯オータムH以来となる約2年ぶりの勝利を挙げました。管理する小島茂之(美浦)調教師も重賞勝ちは2016京成杯オータムH以来。父マツリダゴッホにとっても産駒による久々の重賞勝ち。馬主は(株)ロードホースクラブ様。生産は様似堀牧場。陣営にとっては本当に大きな大きなハナ差でした。
1:21.5(12.4 – 11.1 – 11.2 – 11.3 – 11.9 – 11.5 – 12.1)
良馬場 前半34.7 後半35.5
レースはレーヌミノルが後続を離しての逃げ。前後半の差が0秒8ある前傾ラップ。馬場は平均と比べて1秒ほど遅い感じ。それを考えると前半はやはり早め。上がり35秒5は重馬場だった昨年に次いで過去10年で2番目に遅く、終いを要しました。結果的に後方にいた2頭のワンツー。また、この日の直線は外伸び馬場で、外回りコースは差し・追込有利。内がいい時の外回りだと、内回りと合流するラチの切れる部分から内を突っ込んでくる馬がいたりするのですが、内が荒れているだけにインから捌くのはひと苦労。コースロスがあっても惰性をつけて外から回った馬の方が伸びる感じでした。
勝ったロードクエストは伸び上がるような感じのスタートで出足がつきませんでした。道中もガッチリと抑えて後方から。4コーナーを回る時の手応えは楽。直線は外から脚を伸ばして、モズアスコットをハナ差捕らえてゴール。まず、展開が嵌まりましたし、掲示板に載った5頭の中では持ち時計が一番遅かったように馬場も合いました。自分の時計で走っています。それと早めに栗東入りしての調整。目標が次である2着馬とは意気込みが違いましたね。58㎏を背負って直線は内にモタれていた2着馬と違い、こちらはまっすぐ走っていました。今日はいろいろとうまくいった感じ。モズアスコットは敗れはしましたが、前述の通り目標は次のマイルCS。他馬より2㎏重い58㎏を背負っての惜敗は負けて強し。前哨戦としては十分に及第点。
グァンチャーレ、ベステンダンクが3、4着。ここまでは勝ち馬からコンマ1秒差。グァンチャーレは1400mは少し短いかと思われましたが、楽な感じで2番手グループの後ろを取れました。直線は各馬が荒れた馬場を嫌ってガラリと空いた内へ。逃げたレーヌミノルを内からパスして一旦は完全に先頭に立ちましたが、最後は外2頭の強襲にあってしまい僅かに及ばず。「馬場が悪いのは平気なので内を突いた。やったと思ったけど惜しかったね」とは古川吉騎手。昨年は不良馬場のカシオペアSで2着にきたように、時計がかかる馬場は得意のよう。逃げ予想のベステンダンクは押して押して好位から。外の馬が速かったこともありますが、内側の馬場が悪かったことも影響していたかもしれません。それでも、道中はロスのない立ち回りで、直線もギリギリ馬場のいいところを通っていたように一番うまい競馬ができたと思います。実は◎でした。ただ、戦前は上がりが速くなりやすい傾向で、今回のメンバーなら前有利といった考え。今の馬場を考えると外差しを考慮するべきでした。やはり、レースは生き物ですね。担当していたデータ室は2着 ‐ 4着で撃沈。
text by 小林
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