2018年11月4日(日)5回京都2日

 初めてJRAの競馬場で行われたJBCクラシックは3番人気のケイティブレイブが勝利。重賞は今年だけでも4勝目。通算では9勝目。昨年②着の雪辱を果たしました。JRAの競馬場での勝利は2016年1月、今回と同じ京都競馬場で500万下を勝って以来です。福永騎手、杉山調教師ともにJBCクラシックは初勝利。

 

 

 レースはサンライズソアのダッシュが速くハナへ。外からテーオーエナジーが2番手。テイエムジンソクは一歩目は遅かったが、二の足を利かせてその外に続く。ケイティブレイブは馬なりで自然と7、8番手。直後にオメガパフューム。アポロケンタッキー、サウンドトゥルー、ノンコノユメは後方から。

 向正面でテイエムジンソクが抑えるのをやめ、サンライズソアを半馬身交わしたところからペースアップ。ここが最初の100~300m時点を除くと一番速いラップとなり、持久戦が始まる。サンライズソアはコーナーワークを生かして抵抗。3番手のテーオーエナジーまでが一団で4角へ。4番手以降が必死にペースアップに対応するなか、ケイティブレイブだけは楽な手応えで進出。4角では4番手に上がり、先行馬を射程圏に入れる。オメガパフュームはその2馬身後方を追走。サウンドトゥルーは内にこだわり、ノンコノユメは対照的に大外へ。アポロケンタッキーはその内に並んでいるが反応がひと息。

 直線に向くとテイエムジンソクが早々に脱落。テーオーエナジーを振り切ったサンライズソアが再度、先頭に立ったが、ケイティブレイブが一気に差を詰めると残り100mでこれを交わして先頭。エンジンがかかったオメガパフュームが4分の3馬身差まで迫ったところがゴール。サンライズソアは更に1馬身差の③着。ノンコノユメは上がり最速36秒3の末脚で猛追したが④着まで。サウンドトゥルーも伸びているが、内を捌きながらでいつもほどのインパクトはなく⑤着。アポロケンタッキーはプラス16㌔が影響したのか最後までいいところがなく⑬着。テイエムジンソクは積極策が結果的に裏目に出たのか⑭着でした。

 

 ケイティブレイブの3角から直線での仕掛けに至るまでの悠然とした構えを見ると、今日のメンバーでは一枚上という印象が強く残りました。あとはゴールドドリーム、ルヴァンスレーヴを相手にどこまでやれるか。オメガパフュームは戦前から言われていた「強い3歳世代」を代表する馬としての役割はしっかり果たしました。まだ若さを感じるレースぶりながら定量戦でも結果を出し、伸びしろを考えると今後が楽しみな1頭。サンライズソアは展開を考えれば強い③着。ペース次第では大きなタイトルを手にするところまできている感じ。次が楽しみなのは⑦着のテーオーエナジー。この馬も3歳馬で能力が高いのは確かでも、個人的に1900mは長いと思っていました。タフな流れで最後は失速しましたが、4角ではオッと思わせる場面を演出。やはり今年の3歳馬は層が厚い。(石井大)

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。

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