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第19回 チャンピオンズカップ 回顧

 

 

2018年12月2日(日) 4回中京2日

 優勝はルヴァンスレーヴ。前身のジャパンカップダートと合わせて3歳馬の優勝は2006年アロンダイト以来12年ぶり。前年の覇者ゴールドドリームこそいませんでしたが、現在の日本ダート界最強馬の称号を手に入れたと言っていいでしょう。管理は萩原 清調教師。鞍上はM.デムーロ騎手。馬主は(株)G1レーシング。生産は(有)社台コーポレーション白老ファームです。それではレースラップへ。

 

 スローペース。ラスト2ハロンに11秒台のラップが並んで、上がり3ハロン35秒9は過去最速。位置取りや立ち回りが重要なレースになりました。流れが遅く、前の馬の手応えもいいので、4コーナーでは馬群が自然と外へ外へと広がる形に。結果、先行馬とガラリと空いた内を突いた追い込み馬が上位に来ました。

 勝ったルヴァンスレーヴはスタートを決めて、そのまま枠なりの競馬。道中は逃げたアンジュデジールの直後に位置し、楽な手応えでレースを進めます。直線半ばでムチが入るとグングン加速して後続に2馬身半差の完勝。付け入る隙がありませんでした。ウェスタールンドは4コーナーでうまくインを突きましたが、これは藤岡佑介騎手のファインプレー。スタートしてからの動き、そして道中ポツンと離れた位置からレースを進めていたことからも最初から狙っていたプレーだったと思われます。上がりは出色の34秒4。

 サンライズソアは行きませんでしたね。外からきたヒラボクラターシュを行かせて、あの形は作戦通りのようでした。本番でいつもと違う競馬をするモレイラ騎手の胆力はなかなかのもの。ただ、結果的にみてどうだったでしょうか。コーナーで外々を回らされた分、脚を使っていたのは確か。アンジュデジールは最内枠を生かしてハナへ。スローペースに持ち込んで流れが味方したとはいえ、牡馬一線級を相手にこの粘りは立派です。

 オメガパフュームは後手を踏んだこともあり、4コーナーでも後方。しかも外を回していては今回のレース展開だと厳しいです。サンライズソアほど勢いをつけて直線に入ることもできませんでした。2番人気に支持されたケイティブレイブは11着。直線入り口ではサンライズソアをマークする位置取り。しかし、直線に入ってから突き放されてしまいます。序盤からいつもの行きっぷりがありませんでした。プラス10kgと過去最高体重が影響していたのでしょうか。上がり勝負もこの馬には向いていませんでした。

text by 小林  

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。

 

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