2018年12月9日(日) 5回阪神4日

 1番人気のダノンファンタジーが優勝。C.デムーロ騎手は昨年のホープフルSタイムフライヤーに続く3つ目のJRA・GⅠ勝ち。外国人騎手によるJRA・G1制覇は9週連続。管理する中内田充正調教師は昨年の朝日FSダノンプレミアムに続く2つ目のGⅠ勝ち。馬主は(株)ダノックス。生産したノーザンファームは今年JRA・GⅠ13勝目。2着にも2番人気のクロノジェネシスが入り、3着が4番人気ビーチサンバ、4着が3番人気シェーングランツとほぼ人気通りの結果になりました。それではレースラップへ。

 

 前半47秒0、後半47秒1の平均ペース。L3(ラスト3ハロン目)で11秒0と一気にペースアップし、その分ラスト2ハロンは11秒8、12秒2と少しかかりました。直線に入って前の脚が止まったところで後方勢が台頭してきた格好。

 ダノンファンタジーは行く気もなく後方から。道中は手綱を抑えて我慢し、直線は大外へ。4角で2着馬のブロックをかいくぐり、そのまま激しい叩き合いを制しました。クロノジェネシスはスタートでタニノミッションに前に入られたこともありますが、出足もつかず後方から。4角では逆手前でコーナーワークがぎごちない部分がありましたし、直線も少し追いにくそうでした。2頭の差は現時点での完成度の差と言えるかも。着差を考えると勝負付けが済んだとはとても言えません。

 3着ビーチサンバは上位陣で一番うまく立ち回れたのではないでしょうか。切れ負けしましたが、よく食い下がっています。シェーングランツは内枠が仇になった感じ。武豊騎手は外に出したかったのですが、まだまだ緩くて瞬時に反応できませんし、外のサヴォワールエメが壁になって出せません。直線は外へ外へ進路を探しながら伸びてきたようにちょっと勿体ないレースになりました。プールヴィルは枠なりで好位のイン。直線はラチ沿いから伸びてきますが、途中メイショウショウブに前をカットされる感じで、外に切り替えるロスがありました。距離は問題なかったです。

text by 小林  

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。