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第11回 カペラS 回顧

 

 5回中山3日目11Rに行われた第11回GⅢカペラSは1番人気に支持されたコパノキッキングが直線一気を決めて差し切り勝ち。重賞初挑戦ながらファンの期待に応えて勝利を飾った。鞍上は柴田大知騎手。管理するのは村山明調教師。コパノキッキングはアメリカ・R.マクドナルドさんの生産馬。馬主は小林祥晃さん。

 

それではレースを振り返っていきましょう。

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【展開・ペース】

 サイタスリーレッドが好スタートから好ダッシュを見せて内から競りかけるネロを抑えてハナを奪取。前半3ハロン通過は33秒4だったが、前開催に続き、今開催も中山のダートは時計が出やすく、重賞としては極端に速いペースではなかった。

【レース分析】

 コパノキッキングは前走から中1週での出走。初めての経験となる関東遠征ということもあって、多少、うるさい仕草を見せていたが、馬体の張りは申し分なし。好調はキープしていた。

 レースはスタートで後手を踏み、離れた後方を追走していたが、柴田大知騎手は初めての騎乗でも落ち着いていた。スムーズに外を回って追い上げの態勢を整えると、直線は目の覚めるような末脚を繰り出して豪快な差し切り勝ち。マークした上がり3ハロンは34秒9。1頭だけ次元の違う脚を使った。同じ日の8R(3歳以上1000万下)を制したシャインヴィットゥの勝ち時計が1分10秒6。思ったほど高速決着にならなかったことも勝因のひとつだろう。3走前(当時は出遅れて、怪我の功名ではあったが)から控える競馬を体得。そして本格化。来年が楽しみだ。

 「ゲートに長い時間入っていて落ち着き過ぎてしまい、いいスタートを切れませんでした。行けるなら行くつもりだったんですが、腹を括って後ろから。砂を被ると良くないので外を回す形になりましたが、直線は凄い脚でしたね。僕は掴まっているだけでした。これからが楽しみです。いい時に乗せていただきました。チャンスがあれば、また乗りたいです」柴田大知騎手もレース後、その素質を絶賛していた。

コパノキッキングの4代血統表

 サイタスリーレッドは大型馬の休み明けながらもマズマズの仕上がり。他にいた同型よりも先んじたことが好走の要因。内から競りかけてきたネロを早目に抑えることができたのが大きい。4コーナーナンチンノンとともに後続を引き離すと懸命に粘って②着。今開催の中山のダートは時計が出やすく、馬場も味方した印象。

 キタサンミカヅキは8歳でも気力の衰えがなく、馬体も若々しく映った。前走のJBCスプリントと同様に直線は渋太く脚を伸ばして③着。展開さえ噛み合えば、中央の重賞でもチャンスがありそうだ。本命を打ったキングズガードはスタートの出遅れこそ織り込み済みだったが、タイトな流れで思うように脚をタメられなかったか。ここ2戦は1200mを使っていた分、もう少し流れにも乗れるかと予想していたが・・・。考えが甘かったもしれない。

 

text by 京増

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