2019年1月20日(日) 1回中京2日
強かったですね、インティ。まさに危なげのない勝利でした。これが重賞初挑戦となる試金石の一戦でしたが、単勝1.5倍の1番人気に見事に応えました。馬主は武田茂男さん。生産は山下恭茂さん。管理する野中賢二調教師はこのレース初勝利。レース後、武豊騎手は「元気が良過ぎて力んでいたけど、無理に抑えずに行かせた。速いペースになったけど、最後まで脚が衰えなかったし、能力が高いね。まだキャリアが浅いし、これからもっと良くなると思う 」とコメント。これで6連勝。重賞の壁も難なく突破して、どこまでいくのか楽しみです。それではレースラップへ。
良馬場でしたが、8R 4歳500万でダート1800m1分52秒台の決着。最終レースも推定タイムより速い決着でしたから、平均よりは時計が出やすい馬場だったと言えるでしょう。それでも、馬場改修後の2013年以降の東海Sで最も速い決着ですから悪いわけがありません。最もペースが緩む最初のコーナーこそ12秒7でしたが、その後は12秒台後半のラップが1つもなく、道中で極端に緩んだ箇所がない上に、ラスト2ハロンは11秒台。後続は手も足も出ませんでした。ペースは速かったですが、枠の並びが良かったことと、外のスマハマがすぐに番手で抑え込んでくれたことで、インティは終始自分のリズムで運べました。左回りも問題なかったです。この結果、2月17日に東京で行われるフェブラリーSの優先出走権を獲得。どうするんでしょうね。期待と同時に、まだ芝スタート、ワンターンの競馬と不安があるのも確かです。出走すれば悩みそうですね。
2着には2番人気のチュウワウィザードが入り、馬連は310円と堅い決着。うまく3列目の内でレースを運ぶことができましたし、勝負どころの立ち回りも完璧。上がり35秒8は勝ち馬を上回るレース最速。実際に3着以下には7馬身差をつけているのですから、これはもう相手が悪かったとしか……。3着に4番人気のスマハマが入って、4歳勢が上位に入線。前に離されたとはいえ、今回は骨折明けで約8カ月ぶりの実戦。直線の半ばまで手前を替えず、伸び切れませんでしたが、ブランクを考えればよく走っていると言えるでしょう。先のある馬ですから無理をする必要もないかと。
コスモカナディアンは最初のコーナーでうまく内に入れてロスなく運ぶことができました。昨年のこのレース2着と同様、うまく立ち回って、相手なりの渋太さを発揮しました。また、昨年の回顧で、「前走がG1で5着以内、または5番人気以内だった馬には警戒が必要」と書きました。アンジュデジールには注目していたのですが、直線半ばで鞍上が違和感を感じたようで最後は無理をせず、入線後に下馬。何事もなければいいのですが……。
text by小林
※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。