2019年11月17日(日) 5回京都6日

 今年は最速ラップがラストから2つ目のL2地点。前半35.3‐47.2、後半45.8‐34.2とスローの上がり勝負。前、内を通った馬が上位に来たわけだが、前日の3歳以上1勝クラスが前半3ハロン34.9だったことを考えても、やはりG1にしては緩い流れ。それは10番人気マイスタイルが④着に粘った点からも窺える。

 勝ったインディチャンプは、奇数枠とはいえ好枠に加えて、前へ行く馬が自分よりも内に入り、金曜日の時点で「いい枠を引いたな」と隣の石井大君と話していた。ひと叩きされて調子も上がっていただけに、あとは自分との戦いだったかなと。パドックでもいい雰囲気。テン乗りの池添騎手がスタートを決めて、好位でピタッと折り合った時点で勝負ありか。直線はダノンプレミアムの内に併せて追い出しを待つ余裕があり、ラスト1ハロンで仕掛けられると手応え通りに弾けて完勝だった。春秋マイルG1制覇はお見事。

 ダノンプレミアムは天皇賞秋に続いてまたも②着。テンションの高さは許容範囲。仕上がりも悪くなかった。序盤は折り合いに気をつけて、4コーナーでは好位の外。外枠でも考えうる最高の立ち回りだったと思う。今日も相手が悪かった。

 ペルシアンナイトはスタートがひと息で、中団の後ろから。ペースを考えると厳しい位置取りになったが、内めをうまく立ち回ってロスを最小限に抑えたし、直線もしっかりと脚を伸ばし、地力の高さを示した。これで当レースは3年連続で馬券に絡む。

 最内枠で立ち回りが注目されたダノンキングリーは⑤着。道中はスムーズだったし、直線も前が開いていた。それでいて伸び切れなかったのは馬場の内が荒れていた分もあると思う。毎日王冠から斤量増、初の関西遠征など不利な条件と、3歳という年齢を考えると頑張っている。今後が楽しみ。

 

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