5月26日、日本ダービー当日に東京競馬場で行われた第133回GⅡ目黒記念は単勝3番人気のルックトゥワイスが外から力強く差し切って優勝。5度目の挑戦で重賞初制覇を飾った。2分28秒2という勝ちタイムは、従来の記録を1秒4も凌ぐJRAレコード。騎乗したのはD.レーン騎手。管理する藤原英昭調教師は2016年のクリプトグラム以来となる目黒記念2勝目。ルックトゥワイスは北海道安平町の追分ファームの生産馬。馬主は飯塚知一さん。

 

それではレースを振り返りましょう。

 

【展開・ペース】 大外枠でもケイティクレバーが先手を主張して5ハロン通過は59秒5、200m以降は最も遅いラップで12秒2ですから道中の流れに緩みはなく、このことが従来のレコードを1秒4も更新する高速決着を生み出した要因と思われます。但し、この日の馬場状態やメンバー構成、ペースを考えれば走破タイムが特別に速いとは考えられませんので、数字自体やレコードの言葉を鵜呑みにしない方がいいでしょう

 

【レース分析】 勝ったルックトゥワイスは展開も向きましたが、年明け緒戦の日経新春杯②着などで地力強化を示しており、前走の新潟大賞典も少しスムーズさを欠くシーンがありましたが、ここで待望の重賞タイトルを奪取

騎乗したD.レーン騎手は「スタート前はテンションが高く、目隠しするなど対策対策をして何とか我慢できると思いましたが、ゲートで両サイドに挟まれ、理想のポジションよりは後ろになってしまいました。それでもペースが速くなったので無理せず終いの脚を生かせましたし、レースになれば落ち着いて走ってくれました」とコメント。レース当日の気配については今後も極端なイレ込みでなければ気にする必要はなさそうではすね。脚質的に広くて直線の長いコースがベストなのも間違いないでしょう。

 

ルックトゥワイスの4代血統表

 

 ②着アイスバブル(5番人気)はハンデ戦とはいえ、放牧明け、昇級緒戦がGⅡで連対確保は立派の一語。当初の見込みより少し位置取りが後ろだったことも結果的に良かったのでしょうが、昨年7月以降は連対率10割と、とにかく堅実ですから、次走でコースや斤量が替わっても、目の離せない存在といえます。

 ③着のソールインパクト(9番人気)も消耗戦に強く、相手なりに走るタイプ。内をコースロスなく立ち回って、持ち味をフルに発揮した印象を受けました。

 

 

 そして④着が私が◎にして、16面の〝今日の狙い〟にも指名していたゴーフォザサミット(6番人気)。積極的な立ち回りから一旦、抜け出した時には思わず声が出ましたが、ラストは伸び切れずに馬券圏外。ハンデや展開を考えれば内容的には上々ですが、個人的には昨年の青葉賞を勝った時のデキに、まだ戻り切っていないのかな、と感じました。1番人気で⑧着のブラストワンピースは大阪杯以来の実戦で、59キロを背負って高速決着と厳しい状況下でしたし、当日は発汗が目についたので、少し暑さが応えていた可能性もあります。いずれにしても力負けとは思えませんね。

 

                                 text by 五十嵐

 

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