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第55回 CBC賞 回顧

 

 

2019年6月30日(日) 3回中京2日

 梅雨前線が停滞して中京は雨。芝は重スタートで、メインが始まる頃に雨は激しさを増し、不良馬場へと変わる。1分9秒8と非常に時計のかかる決着となった。ペースは前後半34秒9─34秒9のイーブンペース。レースはセイウンコウセイ、ビップライブリー、ラインスピリットが好スタート。勝ったレッドアンシェルは中団の外を追走。視界が悪い中、安全策を取って、内の2頭を差し切ったのだから内容的には完勝。2017年NHKマイルC④着馬が1200mで連勝、そして重賞初制覇。距離適性と道悪適性の高さを改めて確認できた。

 昨年の覇者アレスバローズが②着。馬場やハンデなどマイナス要因があった為か、7番人気の低評価だったが、見事に覆す。コーナーでは最内を立ち回り、直線でもラチ沿いから脚を伸ばしてきた。ロスのない競馬ができたとはいえ、この馬場で勝ち馬と同じ上がりを使ってクビ差②着は正直ビックリ。

 逃げたセイウンコウセイがそのまま粘り込んで③着確保。トップハンデ58㎏を背負ってこの頑張りは評価できるが、タフな馬場と展開はこの馬向きだった。キョウワゼノビアは連闘で馬体重マイナス14㎏だったが、決して細くはなかった。終始外めを立ち回り、直線も外から脚を伸ばす。ラストの伸びはこの馬が一番だった。馬場適性と軽ハンデが利いた。ビップライブリーは悪くない仕上がりに映ったが、外からメイショウケイメイが来てから少し力んだことと休み明けの分だけ甘くなったか。3番人気に支持されたアウィルアウェイは馬場に尽きるでしょう。

 当日版のデータ室では4頭をピックアップしたが、結果は①③④⑤着。惜しむらくはリピーターが活躍と書いていながら昨年の覇者アレスバローズを切った点。7歳以上が苦戦のデータが引っ掛かったわけだが、この点は来年への反省材料だろう。

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。