2017年3月26日(日)2回中京6日11R 第47回 高松宮記念(GI)優勝は5番人気のセイウンコウセイでした。セイウンコウセイ自身GI初勝利ですが、父アドマイヤムーンも産駒がGI初勝利。馬主の西山茂行氏もこの名義では初めてとのこと。生産者の桜井牧場さんも嬉しいGI初勝利と、初物尽くしのGI勝ちとなりました。テン乗りの幸騎手はいい仕事しましたね。

それではレースラップです。

1:08.7(12.3 – 10.3 – 11.2 – 11.4 – 11.3 – 12.2)

今回と同じ稍重馬場で行われてエアロヴェロシティが勝った2015年のラップが

1.08.5(11.9-10.7-11.4-11.6-11.3-11.6)

 当時はラスト11秒6と上がりが速い先行決着でしたが、今年は締まったペースで進んで、先行したラインスピリット、シュウジ、トウショウピストの3頭は直線で大きく失速。その一列後ろに位置したセイウンコウセイが馬場の中ほどを力強く抜け出してきました。前半33秒8はコース改修後2番目に速い数字。一番は昨年の32秒7ですが、あの超高速馬場でしたからね。それを考えると今年はかなり速いです。

 先行馬が失速した流れでしたが、この馬場だけにあまり後ろからでは届きませんでした。2着~5着は4コーナーまで内の進路を通り、直線も2着レッツゴードンキ、3着レッドファルクス、4着ティーハーフはそのまま内へ。フィエロだけは馬場の中ほどを選択して伸びてきましたが、ティーハーフにハナ差及ばずの5着。

 馬場とペースを考えるとタフな競馬だったことは間違いありません。それだけにロスなく運べた内枠の馬が上位を独占したのも頷けます。逆に外を回った馬や切れ味で勝負するタイプには厳しい競馬だったといえるでしょう。

text by 小林 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください