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第54回 小倉大賞典 回顧

 

 

2020年2月23日(日) 1回小倉12日

 芝は前日が重~稍、日曜は稍~良で行われた小倉競馬場。この日は平均して2秒前後時計がかかる馬場でした。ただ、メインレースと最終レースこそ直線で内を避ける馬が多かったですが、それ以外では内も互角に戦えており、先週のような外伸びといった感じはありませんでした。レースは前半36秒0─48秒2、後半48秒0─35秒9の平均ペース。勝ったカデナは3歳弥生賞以来の勝利。レースは出たなり、枠なりで後方のイン。抜群の手応えで、あとはどう捌くかといったところから、うまく外に持ち出すことができました。馬場がマッチしていたこともあるでしょうが、勝つ時はスムーズな競馬ができるもの。ただ、フロックではありません。ハンデは②着馬と5㎏差。地力があってこそでしょうし、内でジッとして体力の消耗を防いだ鞍上の好プレーも光ります。デビュー9年目の鮫島克駿騎手はこれが嬉しいJRA重賞初制覇となりました。

 同じようにドゥオーモも後方から。こちらは外めを通って早めに動いていく形。4コーナーでは2列目の外へ。最後は勝ち馬の決め手に屈しましたが、ハンデを生かして見せ場十分の立ち回り。ジナンボーは道中3番手。勝負どころで外からアンノートルが来たために早めに先頭に立つ形になったのが誤算でしょうか。差されはしましたが、内容的には強い競馬をしていると思います。休み明けでプラス20㎏でしたが、太くは映りませんでした。

 テリトーリアルは好位の後ろでレースを進める形。勝負どころではかなり手が動いていました。その割に直線は内を突いて一瞬伸びかけましたが、最後は力尽きて⑥着。ヴェロックスはまさかの⑨着。道中はテリトーリアルの外。外からアンノートルが動いた時はジッと我慢。仕掛けた時の手応えはテリトーリアルよりも良く見えましたが、そこからの反応が悪く、直線はまったく伸びず。ここは賞金加算が至上命題でしたが、残念な結果に終わってしまいました。

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。