2020年6月14日(日) 3回阪神4日
前半60秒8、後半60秒3の平均ペース。道悪競馬、スタンド前が向かい風だったこともあり、最後の2ハロンが12秒2─12秒9と時計を要してタフな競馬だったことが窺える。結果的に内をロスなく回った馬が上位を独占した。サマーセントは先団3頭雁行の真ん中。勝負どころの手応えは一番良かった。直線で他馬が失速する中で、渋太く脚を使って軽ハンデを生かし切った。切れるタイプではなく、コーナー4つの平均ペースの競馬が合っている。
2着にはハンデ頭のセンテリュオが入った。道中は後方から。道悪競馬は心配されたが、終始乾き始めた馬場の内を通れたのが良かった。待たされるような場面もなかったし、直線はハンデを背負いながら、さすがの脚。この馬の地力は示した。リュヌルージュは好位の内でポジション的には絶好に思えたし、こういった馬場も歓迎のクチ。力を出し切っていると思うが、鞍上の「もう一列前のレッドアネモスの位置が欲しかった」が叶っていれば確かにもっと際どかったかも。
ナルハヤは毎年このレースで活躍が目立つパールS組。ただ、普段なら京都で行われていたレースが、今年は急遽の新潟での施行。その分、データ的には評価を下げた。勝ち馬にピッタリとマークされる展開だったが、自分の競馬はできたし、残り1ハロンまで先頭。1週前には坂路で自己ベストとデキは良かったし、ハンデも利いた。1番人気のエアジーンは休み明けの影響か反応が今ひとつ。それに、今日の競馬で後方から外を回っては厳しかった。ラスト1ハロンの脚は一番だったし、悲観する内容ではない。巻き返しに注意。
text by 小林
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