10月10日に東京競馬場で行われた第6回GⅢサウジアラビアロイヤルカップ(芝1600m・2歳・馬齢・雨・不良馬場)はステラヴェローチェ(単勝3番人気)が優勝。勝ちタイムは1分39秒6。出走取消を乗り越えて7月に新馬勝ちを収めたバゴ産駒が極度の道悪を物ともせず、豪快に外から差し切った。鞍上の横山典弘騎手はブレイブスマッシュとのコンビで制した第1回に続き、当レース2勝目。管理するのは栗東・須貝尚介調教師。ステラヴェローチェは北海道安平町ノーザンファームの生産馬。馬主は大野剛嗣さん。
それでは、レースを振り返っていきましょう。
【展開・ペース】 今年で第6回を迎えたサウジアラビアRC。歴史こそ浅いですが、勝ち馬にはダノンプレミアム、グランアレグリア、サリオスが名を連ねている出世レース。暮れの2歳GⅠ、更には来年のクラシック戦線を占う意味でも重要の一戦と言っていいでしょう。ただし、今年は雨が降り続いたことで6回目にして初めて不良馬場での施行となりました。レコードが飛び出した2019年の馬場は別格として例年と比較しても6秒近く時計のかかる2歳馬に辛く、厳しいタフなコンディション。スタート後、ピンクカ
悪路で力の違いを見せつけた
【レース分析】 約3カ月ぶりの実戦、それに加え、初めての東上となったステラヴェローチェ。馬体重は14キロ増でしたが、太め感はなくこれは成長分。イレ込むようなこともなく、のびのびとパドックを周回。心身ともいい仕上がりに映りました。新馬戦(阪神芝1600m)では逃げ切り勝ち。戦前、このメンバー構成なら2番手を進むのではと考えていましたが、脚
「初戦は物見をしてフラフラしていたようなので、そのあたりに気をつけていました。スタート自体は悪くはなかったのですが、急かさずにじっくりと運びました。道悪だったので馬場の真ん中を進みましたが、まっすぐに走ってくれましたね。思った通りのレースでした。トビが綺麗なのでこの馬場はプラスではありませんが、馬っぷりが素晴らしいですし、能力そのものが違っていた感じがします。自信を持って乗ることができました」と横山典弘騎手。良馬場であればどんなパフォーマンスを見せるのか、次走以降の走りに注目が集まります。
能力の片鱗示したインフィナイト
1番人気に支持されたのはインフィナイトでした。牝馬とすれば馬格に恵まれ、見映
セイウンダイモスは馬体が絞れ(マイナス14キロ)状態面の上積みがありました。ス
text by 京増 真臣
※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。
【データ泣き笑い】 〇新馬組・・・今年は前走新馬組が①、②着。ともに芝1600mで勝ち上がって駒を進めてきた。②着馬は着差の条件をクリアしていたが、勝ち馬に関してはクビ差の辛勝だった。来年以降、前走が芝1600mの新馬だったケースに関しては着差を気にせず狙いたい。 〇重賞組・・・③着すらなかった重賞組から今年は③着馬が出た。今後は3連馬券のヒモに重賞組を加えたい。 |