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第7回 京都2歳ステークス 回顧

2020年11月28日(土) 5回阪神8日

 11月28日に阪神競馬場で行われた京都2歳ステークス(GⅢ)は3番人気のワンダフルタウンが優勝。和田竜二騎手、高橋義忠調教師ともにこのレースは初勝利です。

 レースはタガノカイが逃げて1000m通過は1分01秒5。前半はゆったりした流れでしたが、残り800mからペースアップしたことで最後は持久力も問われることになりました。

 勝ったワンダフルタウンは7番手の外をリラックスした感じで追走。ペースアップした場面でも5頭分外を通りながら楽に進出。追ってからスパッと切れる感じこそありませんでしたが、長く脚を使ってラーゴムとの追い比べを制しました。数字は僅か2㌔減でも、前回より体が締まって動ける状態になっていました。未勝利勝ち時もそうでしたが、平均的な流れを外から自分のタイミングで動ける展開になったのも良かったです。今後は一瞬の切れ味を要求された時にどう対応するかでしょう。

 ②着となったラーゴムは勝ち馬の目前にいたのでマークされるような形になったのが、最後の差に出た感じもしますが、前走より折り合いがついてスムーズなレースができたのは収穫。オルフェーヴル産駒にしては大型でスラッとした体型。まだ緩さも感じるので、伸びしろはかなりありそうです。

 マカオンドールは人気薄ながら③着と好走。直線で窮屈な位置にいてスムーズさを欠いたのが痛かったです。ゴールドシップ産駒らしいゆったりとした走りなので、一度外へ立て直しただけでもその影響が大きくなるタイプ。見た目以上の不利を受けて0秒2差なら好内容でしょう。

 1番人気のグロリアムンディは④着。後方の内で脚をためていましたが、荒れていた馬場の内側を通らされる展開も影響したのか伸びを欠きました。6㌔増でやや立派過ぎるような感じに映りましたが、ここに入っても馬っぷりの良さは上位。先々が楽しみな馬です。

 ダノンドリーマーは後方から他馬よりも早めに鞍上の手が動きながらも、渋太く食い下がって⑤着。スタート直後に挟まれて位置取りが悪くなったことを考えるとまずまずの内容で、次走も注目です。

 札幌2歳S③着以来だったバスラットレオンは20㌔増でいくらか余裕のある馬体。タガノカイを行かせて2番手で折り合い、直線に入ると先頭に立ってワンダフルタウン、ラーゴムとの追い比べに持ち込みましたが、あと100mで失速。2000mは長いのか、馬体増の影響で末が甘くなったのか、次走で見極めたいところです。

text by 石井大輔

 

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。