2021年2月14日(日) 1回阪神2日

 レースは47.2─36.0─47.2の平均ペース。走破時計2.10.4は昨年同じ舞台で行われたエリザベス女王杯の2.10.3とほぼ同じ。女王杯は47.2─36.3─46.8で前崩れの追い込み決着でした。京都記念もハナを叩いたハッピーグリンは大差の殿り負けでしたが、2番手で運んだステイフーリッシュは②着。瞬発力勝負には弱いですが、持続力勝負だと強いタイプ。残り4ハロン12秒2の区間で馬群が凝縮しましたが、残り3ハロン標から自らハナに立って11秒3とペースアップ。開幕週で内有利の馬場もあって、持ち味を存分に発揮したと言えるでしょう。

 レース前の第一印象は、瞬発力型と持続力型に結構はっきりと分かれた顔ぶれだなと。どういった競馬になるか興味深かったのですが、ラヴズオンリーユーはどちらのレースにも対応できるタイプで、これが連軸には最適だと考えながら自分はスローペースを見込んで瞬発力型を◎に……。センスの無さを露呈してしまいました。そのラヴズオンリーユーは、前述の残り4ハロン12秒2の区間で前に取りついたところで勝負ありだったでしょうか。最後の坂でグイッと抜け出して完勝。2019年オークス以来の勝利をもぎ取りました。

 ③着ダンビュライトも持続力勝負で持ち味を発揮した1頭。スタートを決めて、道中は離れた3番手。勝負どころのステイフーリッシュのペースアップについて行って2番手に。直線は外から来たラヴズオンリーユーと併せる形で渋太く脚を伸ばしてきました。

 ジナンボーはスタンド前で内に入れた後は、後方で折り合いに専念。向正面でスルスルとラチ沿いを上がって行き、3コーナーでは勝ち馬の内に。直線もラチ沿いを通り、あと少しで②着といったところまでは来ており、地力勝負で頑張っています。2番人気のワグネリアンは⑤着。今回はノドの手術明けで宝塚記念以来のレース。パドックは2人引きでチャカチャカしていましたが、馬体は仕上がっていました。道中は後方。ストライドの大きな馬ですから最初から外を回す選択だったのでしょう。直線はジワジワ来ていましたが、勝負どころの反応が今ひとつだったあたり、やはり久々といった感じでしたし、内有利の馬場ではここまで。叩いての変わり身に期待です。

text by 小林  

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。