2021年12月25日(土) 6回阪神7日

 ファストフォースが枠なりでハナ。外枠のダイメイフジも積極的に前へ。出遅れたラウダシオンが徐々に進出して3コーナーで2番手に。その外にベステンダンク。34秒3─11秒0─35秒0の前傾ラップ。従来はスピードの落ちる3コーナー4ハロン目が11秒0とペースダウンがなく、前述の先行勢は全滅。

 勝ったグレナディアガーズは、もう一頭の有力馬ダノンファンタジーをマークする形。途中からその位置を故障したベストアクターに取られたが、今度は1番人気ソングラインの後ろに収まる。そのまま荒れた内を通ったソングラインに対して、こちらは4コーナーでは馬群の外へ。距離短縮で折り合いがついていたし、外伸び馬場を味方に一気に差し切った。

 ホウオウアマゾンは枠なりに進んで好位のインに収まり、直線はガラッと空いた内から渋太く脚を伸ばす。距離ロスを抑えた立ち回りで②着を確保。坂井瑠星騎手は「正直、前走よりデキは少し落ちているかなと思ったけど、それでも最後の伸び脚が良かったし、改めて能力を感じました」とコメント。G2では力上位を証明。今年は前走マイルチャンピオンシップ組がワンツーだった。

 昨年の覇者ダノンファンタジーが③着。道中は先行勢の後ろ。直線は外に出して伸びてきたが、勝ち馬の決め手に屈する。それでも、阪神1400mでは安定している。タイセイビジョンは行く気もなく後方から。4コーナーでは故障馬のアオりを受けたが、勝ち馬に次ぐ上がりで伸びてきた。1400mは久々だったが、三浦騎手によると「ラスト100mあたりで止まったのはベストが1200mということかもしれません。それでも前走より相手が強くなっているなかで頑張っているし、折り合えば1400mまでこなせます」とのこと。

 1番人気のソングラインはまさかの⑮着。スタートでアオッたが、出自体は互角。ただ、勝負どころの手応えが今いちだったのか、直線で外に出す余裕もなかった感じ。右回りが良くなかったのか、それとも直前で初めて一杯に追った点が裏目に出たのか、いずれにせよこれが実力ではない。

text by 小林  

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