2022年5月1日(日) 2回阪神12日
未明から1Rまでの雨で馬場状態は稍重。ただ、ロングラン開催の最終日にもかかわらず、内の馬場は悪くありませんでした。これは先行馬にとってプラス材料。加えて、レースラップが12秒7─59秒7─63秒5─60秒3。タイトルホルダーらしい、菊花賞同様の中間がゆったりとしたラップ。前半もそこまで速くなく、ラストは残り3ハロン目がこのレース最速の11秒5と強気に踏んでいくラップメイクでした。レースはスタートでシルヴァーソニックが落馬する波乱の幕開け。前述通りタイトルホルダーが外枠から押して押してハナへ。最初のコーナーでは既に後続を引き離し気味で、スタンド前では完全に一人旅。最もラップが緩んだのは1、2コーナー。ここで後続との差は詰まりましたが、同時にカラ馬のシルヴァーソニックがタイトルホルダーの直後につけることになります。これが勝負どころでの後続の追い上げに微妙に影響を与え、勝ち馬をアシストする形に。残り600mで11秒5と勝ち馬が加速した時点で、食らいついていたのはテーオーロイヤルだけ。最後にはこれも突き放し、7馬身差の圧勝でした。横山和生騎手は昨年秋の弟・横山武史騎手による親子3代天皇賞・秋制覇に続く、親子3代天皇賞・春制覇の偉業達成となりました。
1番人気のディープボンドも勝ち馬ほどではありませんでしたが、大外枠から押して好位の後ろを確保。ジワジワと内へ入れて、スタンド前ではインを確保します。ただ、1コーナーでカラ馬が内にきたために外へと進路を取ったテーオーロイヤルの更に外へ。ペースが上がった勝負どころではズブさを見せ、蓋をしていた格好のテーオーロイヤルの動きを封じることができませんでした。一旦はタイトルホルダー、テーオーロイヤルに引き離されますが、そこから渋太く脚を使って②着入線。今日のところは勝ち馬が強かったです。
テーオーロイヤルは4連勝と勢いに乗ってのG1初挑戦。前半は好位のインで運び、3角手前では手応えで劣る外のディープボンドを押し退けて勝ち馬を捉えに動きます。最後は勝ち馬に突き放され、ディープボンドにも交わされてしまいますが、後続には3馬身半差をつけましたし、中身の濃い内容。
ヒートオンビートはディープボンドに機先を制された格好で中団から。勝負どころではインで動きづらい位置取り。4角で外に出してジワジワと脚を使っていますが、前との差は大きかったです。それでも、メンコの効果かいつもより集中力がありましたし、相手なりで堅実に走ります。
アイアンバローズは序盤に行きたがり、抑えている間に位置取りがここ最近よりも後ろに。スタンド前で馬群の外に出してようやくリズムを掴んだ感じ。その後は人気のディープボンドをマーク。ただ、残り600mでの11秒5のペースアップには対応できませんでした。
※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。