4月29日(土曜)に東京競馬場で行われた第30回GⅡ青葉賞(芝2400m・3歳・晴れ・馬齢重量・良馬場)は1番人気に支持されたスキルヴィングが優勝。管理する美浦・木村哲也調教師は20年にオーソリティで制しており、当レースは2勝目。騎乗したC.ルメール騎手は初勝利となった。この結果、スキルヴィングハーツコンチェルトが東京優駿の優先出走権を獲得した。スキルヴィングは北海道安平町ノーザンファームの生産馬。馬主は(有)キャロットファーム

 

それでは、レースを振り返っていきましょう。

 

 

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【展開・ペース】 外枠からアサカラキングが主導権を握りました。スローに近い平均ペースでしたが、終わってみれば上位2頭の地力、脚力が上だった。そんな印象のレースでした。

 

 

【レース分析】 スキルヴィング(1番人気)は徐々に体の緩さがなくなり、身のこなしは滑らか。トモの踏み込みが良くなったことで、スタートも決まりました。強風の中、テンは無理をしませんでしたが、終始、外を回りながらも直線はきっちりと抜け出し、半馬身という着差以上に強い勝ちっぷり。日本ダービーに向けて、余裕、上積みを残しながら勝ち上がることができました。本番では一段階、二段階くらい状態が上がりそうですね。

 

 

 「今日は安全策で進めたんです。流れが緩かったうえに勝負どころで大外を回ることになってしまいましたが、坂を上がってからはとてもいい脚を使ってくれました。今回の経験が次につながるでしょうし、ダービーでは更にいいコンディションで臨めるはずです。GⅠ級の馬だと思っていますよ」とレース後にC.ルメール騎手はコメント。皐月賞を勝ったソールオリエンスと同じキタサンブラック産駒。鬼門となっている青葉賞からの日本ダービー制覇成るか、注目が集まります。

 

スキルヴィングの4代血統表

 

 ハーツコンチェルト(2番人気)は体が絞れ、型通り良化していました。道中はスキルヴィングをマークするようなポジショニング。こちらは馬群の中を捌き、最後はマッチレースのような形に。僅かに競り負けましたが、ハーツクライ産駒らしく東京コースでパフォーマンスを上げてきましたティムール(11番人気)はキビキビと活気があって、状態は良さそうに映りました。終い勝負に賭け、結果的に上位2頭が前を掃除してくれたことで、漁夫の利があった感じ。とはいえ、直線はしっかりと脚を使っており、自己条件に戻ればチャンスがあります。

 

 

 メイテソーロ(9番人気)は歩様に勢いがあって力強い周回。後方待機策から上がりの速いレースに対応し、収穫がありました。アームブランシュ(6番人気)は今季3戦目でもテンションが上がらず、動きには柔らかみがありました。ヒシタイカンの上昇に合わせるように動いて、直線でもバテずに脚を使っています。こちらも自己条件なら勝ち負けが期待できます。

   

text by 京増 真臣

 

 

 

 

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。

 

 

 

 

 

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