2024年1月21日(日) 1回京都7日

 馬場は芝ダートとも不良スタート。新装した京都競馬場で不良馬場は芝で2回目、ダートでは3回目。メインの頃には重馬場になったが、脚抜きは良く、平均より2秒以上速い高速馬場。レースは36秒5ー36秒7ー36秒0のミドルペース。ただ、前半の800m通過が同日6R3歳1勝クラスの48秒7より遅い48秒9。結果的に前の決着になり、後ろにいた馬には厳しい競馬となった。

 ウィリアムバローズは内のバビットを行かせて、2番手をがっちりとキープ。そのすぐ外に人気のオメガギネスがいて3角まで3頭雁行の形。コーナーでバビットが早々に後退すると、4角では2頭が先頭へ。1ハロン標まで2頭のマッチレースが続いたが、ゴール前でウィリアムバローズがオメガギネス突き放し、4度目の挑戦で重賞初制覇を果たした。上がり36秒0は中京・京都開催を合わせた過去10年で2番目に速い数字。うまく自分の競馬に持ち込めた。「この内容なら、もうワンランク上のメンバー構成でも頑張れると思います」と坂井瑠星騎手。オメガギネスも先行して速い上がりを使う自分のレースはできた。ただ、スタートで内の馬と接触し、序盤は折り合いを欠いていただけに、そこがスムーズならもっと頑張れたかも。戸崎騎手は「レースに行くと道中は伸びて走っていました。その分、前走時ほどの末脚を使えませんでした」とコメント。

 ヴィクティファルスは好位のインで先行馬を見ながら。上位2頭に追いつくシーンはなかったが、何とか③着は死守。「ペースが上がらず、上がりのレースになってしまいました。パサパサの馬場だったら、また違ったと思います」と池添騎手。こちらはもう少しペースが上がってほしかったようだが、それでも、これがまだダート2戦目。伸びしろを見込める。ブライアンセンスは外々を回らされながらも渋太く脚を使っていた。一気の相手強化を考えれば及第点と言えるのでは。オーロイプラータは直線外から凄い脚。今日の競馬で一頭だけ違う競馬をしており、中身も濃い。脚質上、常に展開に左右されるが、嵌まれば重賞でもやれることを証明した。鞍上が「前半は進んでいきませんでした」と話していることから、距離はもっとあった方が良さそうだ。

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。