2月18日(日曜)に東京競馬場で第41回GⅠフェブラリーS(ダ1600m・4歳以上・定量・晴れ・良馬場)が行われた。優勝したのは単勝11番人気だったペプチドナイル。管理する栗東・武英智調教師はJRAのGⅠレースは初勝利。騎乗した藤岡佑介騎手もフェブラリーSは初勝利。ペプチドナイルは北海道浦河町杵臼牧場の生産馬。馬主は沼川一彦さん。

 

 

それでは、レースを振り返っていきましょう。

 

 

 

 

▲レース動画はコチラをクリック

 

 

【展開・ペース】 ドンフランキーが主導権を握るのは大方の予想通りでしたが、ウィルソンテソーロの先行策は意外でした。前半3ハロン通過33秒9はGⅠ昇格後、最速タイ。半マイル通過も45秒6と速く、激流となりました。

 

 

 

 

【レース分析】 ペプチドナイル(11番人気)は雁行の2番手グループから一歩引いて4番手の外。超の付くハイペースを考慮すると、ペプチドナイル自身の位置取りでも、厳しかったのは間違いありませんが、速い流れの中で懸案の折り合いがついており、また揉まれない形で運べたのも勝因として挙げられます。今回は「攻めの調整」をしてきたと陣営もコメントしていましたが、コンビを組んだ藤岡佑介騎手の積極的な騎乗も勝利を呼び寄せました。直線半ばで先頭に躍り出ると、後続を寄せつけずに快勝でしたね。

 

 

 

 「厳しいペースを追走して早めに先頭に立ちましたし、何とか粘ってくれと思いながら乗っていました。馬が頑張ってくれましたね。並びは予想通りでしたし、想像以上に楽に好位も取れました。いい手応えで回ってきて楽に先頭に立ったので、直線が長かったです。普段からコミュニケーションを取っている厩舎ですし、プレッシャーをかけずに気楽に乗ってきてと言われていました。馬の調子は良さそうでしたし、それでいいパフォーマンスを出せました。リズムさえ守れば力強く、長く脚を使ってくれますからね。前走はうまくいかなかったんですが、今日はスムーズに運べたのが良かったですとレース後に藤岡佑介騎手はコメント。驚異的な粘り、渋太さを見せたペプチドナイル。初めての重賞制覇がGⅠレース。心身が成長し、初めてとなるマイル、コーナー2回のレースにも上手に対応することができました。今後の選択肢、可能性が大きく広がった意味でも価値のある勝利だったのではないでしょうか。

 

 

ペプチドナイルの4代血統表

 


ガイアフォース(5番人気)はカリカリとしていてテンションの高さは気になりましたが、馬体には重厚感があり、脚捌きもなかなかの力強さ。ダートはこなせる下地はありましたね。それでも、初めてのダートだけにキックバックを少し気にしている感じはありましたが、直線で外に持ち出すと、渋太く脚を伸ばして②着争いを制しました。セキフウ(13番人気)はマイナス9キロと体を絞って活気溢れる周回。状態は良く映りました。終い勝負に徹し、メンバー最速の上がりを駆使して差を詰めてきましたが、②着争いに加わったところがゴール。展開を読み、パートナーの末脚を見事に引き出して③着を確保したあたり、武豊騎手の手腕も光りました。

 

 

 

タガノビューティー(7番人気)は年齢を重ねて少し腹回りがボテっとしてきましたが、前回より体は締まって見えましたし、上積みも感じられました。1400mを使ったあとでしたから、いつもより前のポジションが取れましたね。石橋脩騎手も勝利を意識した騎乗。直線でうまく外に出して十分に見せ場を作りましたが・・・最後は勝ちに行った分の④着でした。キングズソード(4番人気)は10キロの馬体増でも太め感はなく、歩様はパワフル。まずまずの状態に映りました。直線では脚を伸ばしましたが、初めてのマイル戦がこの激流。追走するのに忙しく、流れに乗り切れなかった印象です。

 

 

研究ニュース 本紙予想京増TM

京増 真臣

京増 真臣

◎→△ 馬単62,030円をHIT!!

 

 

text by 京増 真臣

 

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。

 

 

研究ニュースネット新聞の紙面がご覧いただけます!
下記リンクをクリック
 
 
 
 
研究ニュースネット新聞ご購入はコチラをクリック!
 
 
 
※記事中の写真は競馬ブックネットSHOPで販売中!
詳しくは写真かチラをクリック!
 
記事中の写真・紙面の無断転載、複製禁止