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京王杯スプリングカップ回顧

貫禄示したGⅠウィナー

 2017年5月13日(土)2回東京7日11R 第62回京王杯スプリングカップ(GⅡ)は、2番人気のレッドファルクス(父スウェプトオーヴァーボード×母ベルモット)が優勝。安田記念への優先出走権を獲得しました。レッドファルクスは16年、CBC賞、スプリンターズSに続く重賞3勝目。管理する尾関知人(おぜき ともひと)厩舎は15年にサクラゴスペルで制しており、このレース2勝目。

 

それでは、レースラップです。

勝ち時計 1分23秒2 前・後半4F 49秒046秒8

12.8 – 11.3 – 12.3 – 12.6 – 11.6 – 11.1 – 11.5

 

 徹底先行型が不在。最内枠から押し出されるようにヒルノデイバローが、ハナを切りました。前半3F通過は36秒4のスローペースとなり、馬群が凝縮。結果は10番→12番→9番(13頭立て)と1~3着を占めたのは比較的、馬場状態の良かった外目を自然に回れた外枠の馬でした。

 勝ったレッドファルクスは別定戦のため唯一、58キロの斤量を背負いながらも横一線の叩き合いからグイッと抜け出して快勝。パドックでは堂々と周回していた姿が印象的。改めてGⅠホースの底力を思い知らされました。

 2着クラレントは好位の外を進み、スムーズなレース運びができたことが好走の要因でしょう。今年8歳ですが、展開や馬場が噛み合えば、まだまだ上位争いできることを証明しました。ただ、枠順、展開に恵まれたのは否めず、安田記念本番につながるかは微妙です。グランシルクはスタートで後手を踏みましたが、ペースが落ち着いたことで、すぐに馬群に追いついてロスを最小限に抑えられましたし、スムーズに外から追い上げて3着。相変わらず勝ち切るにはもうワンパンチほしい印象ですが、安定感が光ります。

 ◎に期待したキャンベルジュニアは重馬場に泣かされました。枠順が発表された時は3枠3番は好枠だと思いましたが、結果的に馬群の中で窮屈な競馬を強いられましたし、馬場状態も響いて直線は伸びを欠いてしまいました。予想を打った木曜日の時点では、ここまで雨が降るとは予想していませんでした。

text by 京増真臣/構成・藤原

 

 

  ※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。