4月27日(土曜)に東京競馬場で行われた第31回GⅡ青葉賞(芝2400m・3歳・馬齢重量・曇り・良馬場)は2番人気に支持されたシュガークンが優勝。管理する栗東・清水久詞調教師は当レースは初勝利。騎乗した武豊騎手は02年にシンボリクリスエス、06年にアドマイヤメインで勝っており、通算3勝目となった。この結果、シュガークンショウナンラプンタが日本ダービーの優先出走権を獲得した。シュガークンは北海道日高町ヤナガワ牧場の生産馬。馬主は辻子依旦さん。

 

それでは、レースを振り返っていきましょう。

 

 

 

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【展開・ペース】 パワーホールが同型を制してハナへ。ペースを緩めず、後続を引き離して大逃げの形になりましたが、1000m通過は59秒5。馬場状態などを考慮すると極端に速いペースではありませんでした。結果的にパワーホールの一人相撲となり、2番手以下はスローペース。瞬発力比べとなりました。

 

 

 

 

【レース分析】 シュガークン(2番人気)は多少、うるさい面を見せていましたが、テンションは我慢できており、脚運びはスムーズ。ハナを切ってもいいような勢いから、スッと好位に控え、折り合いに専念。いいポジションで脚をためて運び、直線でトロヴァトーレの内から進路を確保すると、鮮やかに抜け出して快勝。次走の日本ダービーでも勝ち負けを期待できるほどのパフォーマンスではありませんでしたが、レースセンスが良く、ポテンシャルは高いですね。大事に使っていけば、先々が楽しみです。

 

 

 

 

 「今までもいろいろなレースをしてきたので、今日もしっかり折り合いがついて追い出してからの反応も良かったようにセンスがいいですね。半兄のキタサンブラックとはタイプは違いますが、心臓の良さは同じです。2月にデビューしてまだ3カ月足らずですが、それでこのパフォーマンスができたように一戦ずつ馬が成長しているのを凄く感じます。これだけの血統ですし、ダービーに出したいねと話していましたが、勝って優先権を取ることができましたし、これからが楽しみです」とレース後に武豊騎手はコメント。連勝街道を歩み、勢いに乗って偉大な兄も出走した日本ダービーへ向かいます。

 

 

シュガークンの4代血統表

 

 

 ショウナンラプンタ(7番人気)は体が絞れて柔軟性アップ。行きたがるような仕草を見せて、中団やや後方で折り合いに専念。左にチークピースを着用とモタれる面があり、心身ともに幼さが残りますが、その現状で②着まで追い上げてきました。この馬もまた勝ち馬と同様に潜在能力は高いですね。デュアルウィルダー(4番人気)はテンションが高めでも馬体の造りは上々。前回は逃げましたが、今日は大事に乗って直線勝負。メンバー最速タイの上がりをマークし、最後は目立つ伸び。素質の片鱗は示しました。

 

 

 

 サトノシュトラーセ(6番人気)は見映えのする好馬体で、身のこなしは滑らか。直線はトロヴァトーレに内から寄られ、外からショウナンラプンタに被せられるような格好になりましたが、最後まで渋太く脚を伸ばして④着に好走しました。ウインマクシマム(3番人気)は気迫に溢れ、脚取りは軽やか。パワーホールを行かせて2番手に収まりましたが、瞬発力勝負に。早めにスパートし、渋太さを生かすレースなら違った結果が出たかもしれません。へデントール(1番人気)は均整の取れた造りで仕上がりは良好。スタートがゆっくりなのは想定内。そのまま、終い勝負に徹しましたが、いくらかモタれ加減で、スピード乗りが今ひとつ。今回は完成度の差が出てしまいました。

 

   

 

text by 京増 真臣

 

 

 

 

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