5月11日(土曜)に東京競馬場で行われた第69回GⅡ京王杯スプリングカップ(芝1400m・4歳以上・別定・晴れ・良馬場)は1番人気に支持されたウインマーベルが優勝。管理する美浦・深山雅史調教師、騎乗した松山弘平騎手とも当レースは初勝利。ウインマーベルは北海道新冠町コスモヴューファームの生産馬。馬主は(株)ウイン

 

それでは、レースを振り返っていきましょう。

 

 

 

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【展開・ペース】 戦前の予想通り、メイショウチタンが主導権を握りましたが、前半3ハロン通過は34秒8のスローペース。今週から東京の芝はBコースに替わり、馬場の内側の傷みがカバー。更に流れも落ち着いたことで先行・イン有利のレースとなりました。

 

 

 

 

【レース分析】 ウインマーベル(1番人気)は抜群の気合乗り。動きもハツラツとしており、馬体の張り艶も申し分ありませんでした。外枠でしたが、ペースが遅い割に、馬群が縦長になったことで、コースロスを最小限にとどめ、いい位置でレースができました。一旦は前に出られた昨年の勝ち馬レッドモンレーヴを差し返し、重賞4勝目をマーク。

 

 

 

 

 「一旦、交わされましたが、差し返してマーベルがしっかり頑張ってくれました。大外枠でしたが、前に行く馬が外に多かったので、並び的には良かったですし、スタートも良く、前を見ながら自分の取りたいポジションで競馬ができました。直線の手応えも良くて追ってからもしっかり反応してくれました。②着馬の切れ味は凄かったですが、渋太いところを見せて強い競馬だったと思います。昨年は②着と悔しい思いをしましたが、今回は勝ち切ってくれて、成長を感じますし、まだまだこれからもやれると思います。次走についてはオーナーとの相談になりますが、次も頑張りたいです」とレース後に松山弘平騎手はコメント。58キロを背負い、③着以下は2馬身離していますから、この路線では実力はトップクラス。今ならマイルを使っても面白いと思います。

 

 

ウインマーベルの4代血統表

 


レッドモンレーヴ(2番人気)はテンションが上がらず、中山記念で敗れたあと、きっちりリセットされていました。脚運びも滑らかでしたね。例によって後方待機策。最後方から32秒2という極限の上がり3ハロン、脚を使って一旦は先頭に立つシーン。僅かに競り負けましたが、改めて能力の高さを示しました。スズハローム(8番人気)は早めに美浦へ入った効果もあってかテンションは上がっていませんでした。馬体をスカッと見せて、脚捌きは軽快だった。上位2頭には離されてしまいましたが、直線は渋太く脚を使って③着争いを制しました。

 

 

 

 ダノンスコーピオン(6番人気)は馬体に無駄肉がなく、覇気も旺盛でパドックの気配は悪くありませんでした。脚を溜めて運び、最後までどれだけ頑張れるかというレースでしたが、④着まで追い上げた点は評価できます。一昨年のNHKマイルCの覇者が復調の兆しをアピールしました。リュミエールノワル(4番人気)は活気溢れる周回で好調をキープ。メイショウチタンを先に行かせて2番手に収まり、絶好の展開ながら上位馬の瞬発力に屈して入着止まりでした。それでも、重賞に初挑戦でこれだけ走れば立派ですね。トウシンマカオ(3番人気)は馬体に重厚感があって脚捌きも力強く、いい気配でした。今日の馬場であれば1番ゲートは絶好枠ですが、右チークを着けているように外に張る面があり、馬群が密集して最内を突かざるを得ませんでした。ビッグアーサー産駒ですから、距離もあるのかもしれませんが、推進力が外に逃げているような感じで伸び切れませんでした。

 

 

text by 京増 真臣

 

 

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。

 

 

 

 

 

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