6月9日(日曜)に東京競馬場で行われた第41回GⅢエプソムC(芝1800m・3歳以上・別定・曇り・良馬場)は1番人気に支持されたレーベンスティールが優勝。管理する美浦・田中博康調教師はエプソムCは初勝利。騎乗したC.ルメール騎手は2勝目となった。レーベンスティールは北海道日高町広富牧場の生産馬。馬主は(有)キャロットファーム

 

それでは、レースを振り返っていきましょう。

 

 

 

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【展開・ペース】 シルトホルンを制し、大外枠からセルバーグがハナを取り切りました。前半1000m通過は58秒3。平均ペースとなって馬群は縦長になり、地力勝負になるという展開の読みは当たっていたのですが・・・。


 

 

 

 

【レース分析】 レーベンスティール(1番人気)は新潟大賞典と同様にパドックではうるさい仕草を見せていました。馬体は引き締まったいたものの、快勝したセントライト記念当時は、そこまでテンションが高くなかった記憶があります。レースは前を射程圏内に入れ、好位で折り合いに専念。59キロの斤量を背負いながらも、直線は弾けるように突き抜けて2馬身差をつけて完勝。精神面が成長してほしい面はありますが、その分だけまだ伸びしろがあるということ。今後の活躍が楽しみですね。

 

 

 

 「59キロでも凄くいいパフォーマンスでした。トレーナーから馬の状態はバッチリと聞かされていたので、勝つ自信を持って乗りました。道中は落ち着いて走れて3、4コーナーの手応えも良かったです。段々と加速して直線は息も入っていました。手前を替えると加速してくれて、楽に抜け出すことができました」とレース後にC.ルメール騎手はコメント。セントライト記念で同期の皐月賞馬を負かした力を誇示するような完勝劇。秋はGⅠでの好走も期待される、そんな素晴らしい勝ちっぷりでした。。

 

 

レーベンスティールの4代血統表

 

 

 ニシノスーベニア(9番人気)は大型馬の休み明けでも、8キロ減と体は絞れていて脚取りは軽やか。テンションも上がらず、心身とも上々の仕上がりに映りました。日曜日は外を通った馬が有利な傾向にシフト。その分だけ外枠は不利になりませんでした。結果的に勝ち馬の瞬発力が一枚上でしたが、しっかり脚を伸ばして③着を2馬身離して②着。地力強化を印象付けました。③着シルトホルン(7番人気)は馬体に無駄肉がなく、柔らかみのある身のこなし。デキは前走以上でした。好スタートを決めるとセルバーグにハナを譲って2番手追走。得意と言えない上がり勝負にはならず、絶好の展開から手応え良く直線に向きましたが、上位2頭が強力でしたね。


 

 

 

 ④着サイルーン(2番人気)はいくらかうるさいものの、前進気勢が旺盛。馬体はスカッと見せて、脚捌きはシャープでした。勝ち馬をマークするようなポジションに陣取り、直線でもジワジワ脚を使っていますが、ひと伸びが利かなかったあたり、マイルの方がいいのでしょうか。アルナシーム(4番人気)はテンションが上がらず、歩様に勢いがあってハツラツとした動き。デキは申し分なかったですね。レース序盤は中団を進み、道中、ジワってポジションをあげて3番手へ。直線に向いてからは瞬発力の差が出たのか分が悪くなりましたが、渋太く流れ込んで⑤着に健闘した。手前変換の関係から現状は左回りより右回りの方がいいのかもしれません。

 

 

 

text by 京増 真臣

 

 

  

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