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第42回ローズS 回顧

 

 

2024年9月15日(日) 3回中京4日

 中京開催4日目。3日間競馬の中日に行われた第42回ローズS。午前の雨で芝は稍重、ダートは重馬場。今週から仮柵を設置してBコースで行われたが、直線は内数頭分を空けていた馬が多かったと思う。ただ、10Rでペイシャフラワーがラチ沿いを逃げ切ったように、徐々に内から馬場が乾いてきた感じ。ラップは前半60秒3─後半59秒6の平均ペース。序盤は10秒8も入って隊列はタテ長になったが、ハナに立ったセキトバイーストが向正面から後続を引き離して大逃げとなり、単独2番手にレディーヴァリュー。3番手以降は実質スローペースと言えるだろう。

 勝ったクイーンズウォークは前半頭を上げていたが、何とか我慢させて中位追走。枠なりで内を進んでいればもっとポジションが悪くなったいたし、内が荒れていたことを考えると、ちょうど良いところを通っていたと思う。直線は外に出して一気に伸びてきた。「前哨戦の造りでしたし、目一杯の競馬はさせていません。ここを使って状態が上がる予定での調整過程、競馬の組み立てでもあり、無理せず走ってこの結果でした」と川田騎手。本番の秋華賞も楽しみ。

 チェレスタは前半前から少し離れた3番手。残り600mから前のレディーヴァリューに並びかけていき、1ハロン標を過ぎて粘るセキトバイーストを射程圏に入れたが、勝ち馬の決め手が違い過ぎた。鞍上の「1頭強いのがいました」は本音だろう。前述したように、セキトバイーストは抑えきれない感じでハナに立つと大逃げの形。最後まで渋太く脚を使って、懸案の距離2000mをクリアできたことは大きい。

 タガノエルピーダはインで②着チェレスタを見る形。そのままインをピッタリと回ってジワジワと追い上げた。「3~4角の馬場の悪いところで出すに出せませんでした」と幸騎手。とはいえ、この馬の持ち味は発揮している。1番人気のレガレイラは大外枠でスタートも今ひとつ。最後方から進んで、直線大外へ。実質スローの今日の競馬ではノーチャンス。むしろよく⑤着まできた。上がりはレース最速の33秒1。やはり、牡馬相手にクラシックで善戦した力は伊達ではなかった。3番人気のオーロラエックスは2角の不利もあって流れに乗れず終いだった。

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。