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第28回シリウスS 回顧

 

 

2024年9月28日(土) 3回中京8日

 前半36秒0─48秒9、後半49秒4、37秒0のミドルペース。同舞台で行われた20~22年と比べてテンの入りは同じぐらい。ただ、中盤が少し落ち着いた分、上がりは37秒0と速くなり、走破時計も過去3回と比べて最も速かった。勝ったハギノアレグリアスは阪神コースで行われた23年も勝っており、シリウスS連覇。レースは富田暁騎手が「55㎏ということもあり、積極的な競馬をしました」と語ったサンライズアリオンが先手。その後ろに1番人気のオメガギネス。それをマークする形で、同じようにラチ沿いを進むハギノアレグリアス。「オメガギネスの隣りの枠で理想通りの形で運べました」と語った岩田望来騎手の作戦勝ちの一面もある。2ハロン標でオメガギネスが先頭に並びかけ、ハギノアレグリアスはハピと接触しながらもオメガの外に出すと最後に差し切った。うまくレースを進められたこともあるが、59.8㎏のトップハンデを背負っての勝利は立派。オメガギネスは直線で前を交わした時も手応えは楽だった。プラン通りだったと思うし、こちらも59㎏を背負って頑張っているが、自分よりハンデが重い馬に差されてしまっただけに相手が一枚上。ただ、②着は安泰だった。

 ③着は今回が格上挑戦だった13番人気のフタイテンロック。スタートで出ムチをいれて促していき、道中は中団の外めを追走。軽量50㎏の恩恵があったとはいえ、この快走には驚いた。失う物はないと果敢に攻めた結果とも言えるのでは。カンピオーネはコーナーを利用して、うまく外に出していき、直線もよく伸びている。これで鞍上とはコンビを組んで(2.0.2.1)。相性の良さが光るし、「どこかで重賞でもチャンスがあると思います」と横山武史騎手。ロコポルティは馬任せで出て、勝ち馬の後ろから。位置取りは後ろだったが、3~4角のコーナーワークで距離を稼ぐ。直線は上位2頭の外に出そうとしたが出せず、そのまま2頭の後ろから脚を伸ばす。十分に重賞にメドが立ったのでは。ハピは大外枠でも無理なく好位に取り付いたように見えたが、上位勢と比べて勝負どころの手応えは今ひとつ。「いいポジションを取れましたが、外枠の分、ためが利きませんでした」と坂井瑠星騎手。

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。