2023年1月29日(日) 1回中京10日

 見た目には荒れていましたが、Bコース替わりで内の馬場は悪くありませんでした。前半33秒8─後半33秒5の平均ペース。全体に締まった流れとなり、ロスの少ない内を回った方が有利な競馬。勝ったナムラクレアは中団の内めでレースを進めます。直線入口で前を行くファストフォースが外に向かったことで前がポッカリと開く形に。最後は逃げ粘るマッドクールをゴール寸前で差し切りました。牝馬で56.5㎏は実質的に上位3頭で一番厳しい数字。昨年の函館スプリントS以来3つ目の重賞勝ち。浜中騎手も「本番と同じ舞台で結果を出せたのは、次に向けて自信にもなりますし、このまま無事にいってほしいですね」と高松宮記念に向けて手応えを感じていました。

 ファストフォースはスタートから仕掛けて好位を確保。直線は勝ち馬との叩き合いでアタマ差及びませんでしたが、こちらも勝ち馬と同様にいい脚を使っていました。これまでの連対時の最高体重が522㎏。マイナス12㎏は絞れたものと考えていいでしょう。連勝中で1番人気のマッドクールは重賞初挑戦でアタマ、クビ差ですし、後続には2馬身半差をつける好内容。トウシンマカオは鮫島克駿騎手が「明らかに内がいい馬場。大外枠も厳しかったです」と話していたように外枠もありましたし、ハンデ58.5㎏もあったでしょう。ただ、負けはしましたが、次につながる内容だったと思います。同様にウインマーベルも59㎏のハンデ、外枠、更に道中一番外を回らされる厳しい展開。こちらも見直しが必要になるでしょう。

text by 小林  

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