2月2日(日曜)に東京競馬場で行われた第39回GⅢ根岸S(ダ1400m・4歳以上・別定・曇り・稍重)は2番人気に支持されたコスタノヴァが優勝。管理する美浦・木村哲也調教師、騎乗した横山武史騎手とも当レースは初勝利。この結果、優勝したコスタノヴァは2月23日に行われるGⅠフェブラリーSの優先出走権を獲得した。コスタノヴァは北海道安平町ノーザンファームの生産馬。馬主は吉田勝己さん。

 

 

それでは、レースを振り返っていきましょう。

 

 

 

 

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【展開・ペース】 メンバー屈指のダッシュ力を誇るドンフランキーが先手を主張。これにサトノルフィアンサンライズフレイムが追随し、前半3ハロン通過は33秒9という1200m並みのハイペース。差し・追い込み有利の展開となりました。

 

 

 

【レース分析】 パドックに登場したコスタノヴァ(2番人気)は追い日より馬体が締まって見えました。前日の土曜にも美浦ウッドコースで時計をマーク。意欲的な直前追いを行ったあとでもテンションが上がることはなく、歩様はパワフル。9分程度は仕上がっていた印象です。近況はスタートがひと息でしたが、今回はゲートを五分に出て、リズム良く追走できました。これが勝因のひとつ。またハイペースを考えれば、位置取りは理想的。直線はカラ馬をパスしてから外へ持ち出すと、弾けるように突き抜けて圧勝。展開が噛み合ったとはいえ、4馬身差ですから終わってみれば能力が抜けていたということ。優先出走権を獲得したフェブラリーSに出走してくれば、主役候補ですね。

 

 

 

 

「調教で乗っていなかったので、返し馬で初めて跨る形でしたが、そこでいいモノがあるな、と感じました。過去のレース映像を見ても自分がこの馬の能力をうまく引き出すだけと思っていましたし、直線での加速が想像以上に良くて安心して乗っていられました。あまりゲートが得意な方ではないのですが、想像以上にうまく出てくれましたし、陣営の方々も凄くいい調整をしてくれたのだと思います。その後は理想的なポジションで運べましたし、最後進路を見つけてからの伸び脚は想像以上でしたねとレース後に横山武史騎手はコメント。課題だったゲートをきっちり決めたこと、冷静なコース選び、進路取りと鞍上のうまさも光ったレースでした。

 

 

コスタノヴァの4代血統表

 

 

 ロードフォンス(3番人気)は馬体がきっちり仕上がって、ハツラツとした動き。道中は勝ち馬をマークするようなポジショニング。直線でカラ馬に前をカットされる不利はありましたが、そこから体勢を立て直すとしっかり伸びていました。今回に関しては勝ち馬を褒めるべきでしょう。アルファマム(7番人気)は少しうるさい面を見せつつも気力は旺盛。馬体をふっくら映し、歩様も力強かったですね。スタートをゆっくり出ると、例によって後方待機策。最速の上がり3ハロンをマークしたわけですが、②着馬とは2馬身差。上位2頭が強力でした。

 

 

 

 

 サンライズフレイム(4番人気)はカリカリとうるさい仕草を見せていましたが、前回より馬体はすっきり。厳しいペースが影響し、逃げ・先行勢が崩れる中、④着に踏ん張った点は評価できます。クロジシジョー(8番人気)はキビキビと活気に溢れる動き。デキは高いレベルで安定している印象を受けました。最内枠を生かし、中団やや後方のインに収まり、うまく脚が溜まっていましたが、ビュンとした脚が使えず。このあたりは、やはり1200m向きなのでしょうか。

 

 

 

text by 京増 真臣

 

 

  

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。

 

 

 

 

 

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