2月23日(日曜)に東京競馬場で行われた第42回GⅠフェブラリーS(ダ1600m・4歳以上・定量・晴れ・良馬場)は2番人気に支持されたコスタノヴァが優勝。管理する美浦・木村哲也調教師、騎乗したR.キング騎手とも当レースは初勝利。コスタノヴァは北海道安平町ノーザンファームの生産馬。馬主は吉田勝己さん。

 

 

それでは、レースを振り返っていきましょう。

 

 

 

 

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【展開・ペース】 初めてブリンカーを着用したミトノオーがハナを奪うところまでは想定通りでしたが、以降の隊列がすぐに決まり、半マイル通過は47秒2という平均ペース。ハイペースの見込みでしたから、読みが外れた形。結果は早めにスパートしたコスタノヴァが伸び脚が衰えることなく押し切りました。

 

 

 

【レース分析】 コスタノヴァ(2番人気)はテンションが上がることはなく、中2週と間隔が詰まったローテーションでしたが、脚捌きに硬さもありませんでしたね。馬体の張りが良くなり、力強さも増して上積みが感じられました。スタートで後手を踏みましたが、R.キング騎手が促してすぐにリカバリー。好位の5番手を取れたことが勝因のひとつ。直線に向いてからは追い出しを待つぐらい余裕があり、完勝といえる内容でした。スタートが安定すれば、更に飛躍が期待できるでしょう。

 

 

 

 

「本当に感動しています。ただ、女性騎手だからではなく、1人の騎手として日本のGⅠを勝つことができて、非常に嬉しいですね。昨年からJRAを始めとして、多くの皆さんにサポートをしていただいていますが、今年はより多くのサポートを感じます。ファンの皆様にも感謝しています。ありがとうございましたとレース後にR.キング騎手はコメントR.キング騎手は週中、騎手招待競走に参加するためサウジアラビアへ。現地ではコスタノヴァに何度も騎乗しているC.ルメール騎手にアドバイスを貰い、強行軍で日本へ戻るとパートナーをほぼ完璧にエスコート。これぞまさにプロの仕事。また粗削りな面が解消したようにコスタノヴァ自身の成長も見逃せません。GⅠタイトルを獲得し、今後はどのような路線を歩むのかに注目が集まります。

 

 

コスタノヴァの4代血統表

 

 

 サンライズジパング(5番人気)は歩様に勢いがあってハツラツとした動き。管理する音無調教師にとっては最後のGⅠ出走だったわけですが、いい状態に仕上がっていました。マイルですと追走に余裕はありませんでしたが、直線では内を狙い、最後は猛然と追い上げて②着。改めて地力の高さを示しました。ミッキーファイト(1番人気)は大型でもバランスが良く、窮屈なところがありませんね。脚捌きはパワフルでした。しっかり脚を使っていますが、外枠だった分、外を回らされたロスが響いて③着。それでも、サンライズジパングと同様に明け4歳世代が存在感を示しました。

 

 

 

 ペプチドナイル(4番人気)はパドックの外を勢い良く周回。馬体の張りも申し分なく、昨年のフェブラリーSと遜色のないデキにありました。好スタートを切ったわけですが、ハイペースと読んで下げてしまったのが悔やまれるところ。持ち味であるスピードの持続力を生かすことができませんでした。エンペラーワケア(3番人気)は馬体増でも太め感はなく、むしろ一段と重厚感がアップしていました。トビの大きい馬ですから結果的に内枠がアダになりました。もしも、ハイペースになっていれば、もっとパフォーマンスが上がったはずです。本紙本命に期待したタガノビューティー(10番人気)はそれほどテンションが上がらず、馬体も締まって状態は良かったですね。展開不向きで末脚不発。能力+展開を考えるのが私の予想スタイルですが、なかなか思うようにはいかないものですね。申し訳ありませんでした。

 

 

 

text by 京増 真臣

 

 

  

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。

 

 

 

 

 

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