2017年7月23日(日)3回中京8日目。夏の中京開催最終日を飾るメインの11R第65回中京記念(G3)を制したのは5番人気のウインガニオン(栗東・西園厩舎)でした。これで8勝中7勝が6~8月と夏馬ぶりを発揮。この日は気温こそ高く、蒸し暑かったですが、朝からパッとしない天気で途中で通り雨も。馬場は見るからに内が悪そう。しかし、7Rでは内ラチをピッタリと回ったナリタピクシーが勝ち、9Rではラウレアブルームがラチ沿いを通って逃げ切り勝ち。ラチ1頭分だけは良いという特殊な馬場でした。

1:33.2(12.4 – 11.1 – 11.2 – 11.6 – 12.1 – 11.3 – 11.3 – 12.2)

 前半34秒7─46秒3、千通過58秒4は、夏開催のマイル戦となった2012年以降で、2015年に並ぶ速いペースとなりました。1分33秒2は過去5年で最速。勝ち馬以外の前に行った馬は止まるという結果に。逃げたトウショウピストが1~2頭分内を空けながら飛ばしていったのに対して、2番手のウインガニオンは終始内ラチをピッタリ。仕掛けてもハナを切れませんでしたが、トウショウピストが外めで離して逃げてくれたのも幸いして、コーナーで持ったまま差を詰めることができました。コースロスなく運んだ津村騎手の好判断ですが、馬自身も相当強くなっていると思います。残り3ハロン地点から、登り坂の部分で11秒3─11秒3、ここで勝負ありでした。

 グランシルクは中団の後ろ。馬場の外めからよく追い上げてきましたが2着まで。いつもあと一歩及びませんが、1、3着馬と比べるとコースロスが大きかったですし、やはり力があると思います。3着ブラックムーンは最後方を進み、3コーナーで馬場の内へ。勝ち馬と同じラチ沿いを通って追い上げてきて、上がり33秒9はメンバー最速。ただ、本質的にはもう少し綺麗な馬場の方が良いでしょう。

 アスカビレンは馬込みの中でも非常にスムーズなレースができました。折り合いもついていましたし、先行勢の直後でポジションも良かったですが、少し爆発力に欠けましたね。ダノンリバティはグランシルクを見ながらのレース。直線は大外に出してジワジワと脚を使いましたが、上位勢に迫るまでには至らず。それでも、休み明けを考えるとマズマズの内容でした。

text by 小林 

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