1:46.1(12.3 – 11.1 – 11.8 – 11.9 – 12.4 – 12.1 – 11.6 – 11.1 – 11.8)

 勝ったのはタートルボウル産駒のトリオンフ。同産駒はこれが嬉しいJRA重賞初勝利でした。ただ、セン馬なんですよね。レースは中盤が緩んで上がりの勝負。ラスト3ハロン34秒5は過去10年と比べて最速です。例年、速めのペースで流れやすいレースにしては珍しいラップでした。勿論、問われたのは持続力よりも瞬発力。道中のトリオンフは中団の前で馬群の外。3コーナーで外から上がっていって、コーナーを回り終えた時には既に先頭。この強気な競馬もあって前の組はノーチャンスに。直線では川田騎手のアクションに応えた力強い走りで突き抜けました。ハンデ54㎏とはいえ楽勝。強いと噂される4歳世代にまた新星が誕生です。

 2着には15番人気のクインズミラーグロが入って、馬連は14,620円の決着。直線に向いてポッカリ前が開いた内に進路とることができましたし、ハンデ53㎏も良かったですが、折り合って脚を溜められればこれぐらいは走っていい馬。自身が繰り出した上がり34秒1はレース最速。府中牝馬S以来リズムを崩していましたが、テン乗りの丸田恭介騎手はうまく乗りました。惜しむらくは二月一杯で引退される和田正道師に重賞勝ちをプレゼントできなかったこと。まぁ、相手が悪かったですね。

 スズカデヴィアスは枠なりでレースを進めて、勝負どころで外へ出す機を窺っていたところで前を行く故障馬のアオり受けました。それでも、直線は外からしっかり脚を使っており、ラスト2ハロンは間違いなくこの馬が最速。7歳でも衰えはまったく感じられません。ダッシングブレイズは約8カ月ぶりのレースでプラス10㎏でしたが、仕上がりは悪くありませんでした。道中は勝ち馬を前に見る形。勝負どころで勝ち馬についていった時の手応えは明らかに分が悪そうでしたが、最後までジリジリと脚を伸ばしていましたし、ブランクとトップハンデ57㎏を考えると悪くない内容。

 本紙の◎マサハヤドリームは1週前に坂路で自己ベストをマークして、マイナス14㎏と馬体も絞れていました。レースはゲートのタイミングが合わず後方からになり、直線は外から追い上げましたが5着まで。スズカデヴィアスにも差されたのは少し物足りませんが、やはり過去2勝している小倉の水は合っているようです。

※結果・成績・オッズ等のデータは、必ず主催者発行のものと照合し確認してください。